NewTek社は、ライブビデオ制作システム「TriCaster 2 Elite」を発表した。希望小売価格は税別4,180,000円。

TriCaster 2 Eliteはビデオ制作機能に加え、スタジオ放送局教育機関企業などで現在使われている主要なビデオ通話アプリケーションを利用して、無数の創造的なオプションを可能にする。柔軟性と拡張性を高めるため、IPとSDIの両方をサポート。

Skype/MS Teams/Zoom Meetings/GoToMeetingなど、ほぼ全てのWeb会議ツールに加え、NDI/SRT/RTMP/RTP/HTTP/SRCおよびスマートフォンなど、あらゆるIPビデオソースに対応。さらに、従来のSDIソースにもほぼ無制限でアクセスし、同時に使用することができる。プロデューサーは接続性を気にすることなく、スタジオにいるゲストとリモートのビデオ出演者を繋ぐことができるとしている。

TriCaster 2 Eliteの中核をなすのは、最大4K60p対応のビデオフォーマットを自動的に認識する、32系統の外部入力を備えた60×45のビデオクロスポイント。創造性が制限される従来のルーティングスイッチャーとは異なり、各入力にはProc Amp機能、独立したキーイングとクロップ、自動化用のトリガーが含まれている。8系統のHDビデオミックス出力、または2系統の4K60pビデオミックス出力、メディアプレーヤーのダイレクトNDI出力、複数のストリーミングエンコーダー、8系統すべてのSDI入力をNDIにリアルタイムに変換、8系統のレコーダーは独立して選択可能で、収録後すぐに再生することができる。これらの機能は併用可能。プラットフォームの柔軟性によりコンテンツ制作者は、複数の4Kストリームを異なる場所で同時配信、ビデオウォールへの出力、個別のブランディングや言語パックの対応、プログラムやラインカットの記録などを同時に行うことができる。

インテグレーションの面として、TriCasterのコントロールAPIと自動化ツールは、コントロールルームシステム、ビデオウォール、マルチビューワー、メディアプラットフォームなどの既存の機器との相互運用性に優れており、クリエイティブな映像制作とIPワークフローソリューションを提供するという。

TriCaster 2 EliteはAdobe Creative Cloudツールとの強力な統合により、8種類のミックス/エフェクト(M/E)を4つのレイヤーで提供。ビジュアルストーリーテリングの自動化ツールとして、Microsoft Wordファイルを使ったシンプルなプロンプターベースのスクリプト機能が備わっており、リスクと労力を軽減する。バーチャルおよび拡張現実のシーンは、Adobe Photoshopファイルからリアルタイムでレンダリングでき、非標準のフレームレートやアスペクト比(9:16など)でも、コンテンツを簡単に多くの最新メディア画面に配信可能。その他にも、すべての入力に対するフレーム同期、バッファ内のGIFアニメーションサポート、ソーシャルメディアへのエクスポート、DANTEおよびAES-67のサポートを含むオーディオミキシングとルーティングなどの機能を搭載している。