株式会社ニコンの子会社、株式会社ニコンイメージングジャパンは、「ニコンZマウント」を採用したフルサイズ(ニコンFXフォーマット)ミラーレスカメラ「ニコンZ 5」(以下:Z 5)を2020年8月下旬に発売する(国内での予約販売受付開始は7月23日10時より)。希望小売価格はオープン。市場想定価格はZ 5ボディのみが税込182,600円、NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3付きレンズキットが税込222,200円。
Z 5は、Z 7/Z 6の表現力と信頼性を継承し、本格的な画づくりと高いコストパフォーマンスを両立した、フルサイズミラーレスカメラのベーシックモデル。有効画素数2432万画素、ニコンFXフォーマットCMOSセンサーと画像処理エンジン「EXPEED 6」により、ISO 100~51200の常用感度域をカバー。暗所での撮影でも、質感やディテールを表現しながらノイズを抑えた描写が可能だという。
ボディー内手ブレ補正(VR)を搭載し、手ブレ補正ユニットを5軸に駆動させて補正することで、シャッタースピード5.0段分の効果が得られる。動画撮影専用の「電子手ブレ補正」機能との組み合わせによるハイブリッドVRで動画撮影時も高い手ブレ補正効果が得られ、安定した撮影が可能だとしている。
また、全20種類の「Creative Picture Control」を搭載しており、テーマごとに色合いや階調、彩度などが細かく作りこまれた効果により様々な雰囲気を表現できるほか、効果を自分好みに調節できるため、表現の幅がさらに拡がるという。4K UHD動画撮影を含めた動画撮影時にも「Creative Picture Control」は適用可能。
像面位相差AFとコントラストAFを自動的に切り換えるハイブリッドAFシステムを搭載。撮像範囲の水平、垂直約90%の範囲をフォーカスポイント273点でカバーし、画面周辺部の被写体へのピント合わせも容易。また、「瞳AF」「動物AF」を搭載し、動いている人物の瞳や、犬と猫の瞳を高い精度で追い続ける。ライブビュー撮影時だけでなくファインダー撮影時も複数の瞳を検出し、撮影しながらマルチセレクターやサブセレクターで簡単に選択可能。動画撮影時は人物の顔に加え、動物の顔を検出可能。また、-3EV※までのAF撮影に対応し、低輝度下でも被写体をしっかりと捉える。
※f/2.0レンズ使用時、ISO 100、20℃、フォーカスモードAF-S、ローライトAF ON(デフォルト)時
Z 7/Z 6と同等の防塵・防滴性能、堅牢性を搭載。約369万ドットの電子ビューファインダーはZシリーズの特長でもある自然でシャープな見えを継承し、画面の隅々まで精細に確認可能。チルト式3.2型TFT液晶モニターには、AFやレリーズ、撮影設定変更時にも直感的な操作が可能なタッチパネルを採用。
新開発の「Li-ionリチャージャブルバッテリーEN-EL15c」は容量が増加し、撮影可能枚数約470枚を実現(モニターモード「モニターのみ」時)。従来のUSB充電に加え、新たに電源ON時のUSB給電にも対応している。静止画・動画のスマートデバイスへの転送や、リモート操作ができる「SnapBridge」アプリにも対応しており、撮影した画像をSNSなどで素早くシェアできる。さらに、ユーザーの要望に応え、ニコンのミラーレスカメラとして初めてダブルスロットを搭載している。その他の特長は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
※1 レリーズモードが「連続撮影」になっている場合、連続撮影速度は設定している「画像サイズ/フレームレート」により異なります。
- シャッター音を排除して撮影できる「サイレント撮影」
- 深度合成の素材を撮影できる「フォーカスシフト撮影」
- 動画ライブビュー表示時、静止画を高速で連続撮影ができる「高速フレームキャプチャ」(AF/AE追従)※1
- 4K UHD動画撮影時にも「アクティブD-ライティング」、「電子手ブレ補正」、「フォーカスピーキング」が使用可能
- 屋外や、長時間撮影をサポートするモバイルバッテリーに対応※2※3
- 前カバー、トップカバーに軽量で堅牢なマグネシウム合金を使用し、高い剛性と耐久性を確保
- ワンボタンで素早くアクセスできる「iメニュー」で、撮影中にも素早い設定変更が可能
※2 動作確認済みのモバイルバッテリー(Anker製PowerCore+ 26800 PD 45W)に付属のUSBケーブル(Type–C–Type–C)を使用してください。
※3 モバイルバッテリーを使用した充電は、「EN-EL15c/EN-EL15b」使用時のみ可能です。