Blackmagic Designの発表によると、「Psych 2: Lassie Come Home」の撮影に使われたDITのライアン・マクレガー氏のカートに、様々なBlackmagic Design製品が使用されたという。これには、UltraStudio 4KSmart Videohub 20×20ルーター、その他多数のBlackmagic Designキャプチャー・再生機器が含まれる。

ユニバーサル・スタジオ・グループの一部門であるUCPによって制作された「Psych 2: Lassie Come Home」は、USAネットワークのヒットテレビ映画「Psych: The Movie」の続編。同作は、テレビ番組「サイク/名探偵はサイキック?」を基にしており、旧友を助けるために地元に戻ったショーンとガスの主人公二人が、超能力が関わる事件を秘密裏に解き明かす過程で、昔なじみのホームグラウンドで自分たちの存在が歓迎されていないことに気づく。「Psych 2: Lassie Come Home」は現在Peacockで配信中。

マクレガー氏は、これまで多数の大人気テレビ番組や、「ロスト・イン・スペース」、「Dirk Gently’s Holistic Detective Agency」などの映画制作に携わっており、劇場映画「マーウェン」および「デッドプール2」ではセカンドユニットDITを担当した。本作のメインDITとして、同氏は「Fargo Year 4: Kansas City」で用いたワークフローと同じものを「Psych 2: Lassie Come Home」で使用した。

同氏のカートには、3台の有機ELディスプレイモニターが設置され、複数のカメラからのフィードの表示に使用された。また、Smart VideoHub 20×20を使用して、セットのディレクター、脚本監督、撮影監督、その他のスタッフに映像がリアルタイムで配信された。

ライブフィードからの参照スチルのキャプチャーには、Decklink Duoキャプチャーカード、参照スチルの再生およびSonyのVeniceからのオリジナル収録メディアのモニターでの再生には、Ultrastudio 4KおよびMini Monitorが使用された。

このBlackmagic Designのセットアップは自分で構築したのですが、とても気に入っています。本作で非常に上手く機能しました。キャプチャー・再生カードは信頼性が高く、制作に使用したあらゆるフォーマットを問題なく扱えました。

スチルのキャプチャーに遅延は全く生じないため、決定的な瞬間を逃さずに捉えることができたので、ライブフィードのスチル写真を撮っているかのように感じました。これらの参照スチルは、PomfortのLiveGradeに簡単に読み込むことができたため、撮影監督が照明や構図をマッチさせる際に使用しました。

Blackmagic Design機器の優れた点は信頼性が高いことです。Smart Videohubは、私のカートの中心的存在です。起動が早く、セットで問題が起きたことは一度もありません。LiveGrade内でルーターのコンフィギュレーションをカスタマイズできるので、Videohubの20出力すべてをキーボードショートカットで簡単に変更できます。これにより、技術的な面へ注意を払う必要が減り、クリエイティブな面に集中できるので本当に気に入っています。