ARRIは、大判カメラやスーパー35mmカメラで汎用的に使用できるように設計された4本の新しいSignatureズームを発表した。4本すべてのレンズでT2.8の撮影が可能で、他のシネズームレンズにはない焦点距離範囲や画像の安定性、HDR対応、8Kの解像力を特徴としている。

45-135mm T2.8と65-300mm T2.8Signatureズームは2021年第1四半期に発売され、65-300mmは110-510mm T4.9になる専用の1.7倍エクステンダーとともに発売される。16-32mmのT2.8と24-75mmのT2.8は同年後半に発売される。

ARRI Signatureズームレンズは、すでに発売中の他社シネズームよりも優れた光学的・機械的性能を発揮するという。Signatureズームは、1.7xエクステンダーに対応しており、16mmから510mmの焦点距離範囲をカバーする。これは業界最大のものとなっている。また、4本のレンズで共通のT2.8という明るさを実現し、すべての焦点距離と絞りの設定で安定した露出と画質を実現している。

高品質のレンズコーティングを施し、セットアップは軽量マグネシウム設計でより簡単かつ迅速に可能としている。ARRI LDS-2レンズデータシステムを内蔵することで、撮影中やポストでの複雑な作業を簡素化を可能にしている。

Signatureズームのデザインの基本は、大判(フルフレームやビスタビジョンとも呼ばれる)だけでなく、スーパー35mmでの撮影にも適しているという。8Kの解像力とボケ味は、より小型のスーパー35mmフォーマットでも没入感のある画像を実現。オープンな規格であるLPLレンズマウントを搭載しているため、どのメーカーの大判カメラやスーパー35フォーマットのカメラにも対応するとしている。

Signature Zoom 16-32mm

Signature Zoom 24-75mm

Signature Zoom 45-135mm

Signature Zoom 65-300mm