株式会社ニコンの子会社である株式会社ニコンイメージングジャパンは、「ニコン Z マウント」を採用したフルサイズ(ニコンFXフォーマット)ミラーレスカメ「ニコン Z 6II」(以下:Z 6II)を2020年11月6日に発売する(予約販売受付は10月16日10時から)。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税込27万円前後。
Z 6IIは、従来機種Z 6の描写力を継承しながら、新たに「デュアル EXPEED 6」の搭載による約3.5倍の連続撮影可能コマ数の実現や、ユーザーの要望に応えたダブルスロットの搭載などを実現したフルサイズミラーレスカメラ。
4K UHDは最大30p、フルHDは最大120pに対応。また、動画撮影時にも「瞳AF」「動物AF」が使用可能。HDMIケーブル経由で外部レコーダーに接続すれば、4K UHD、フルHDの12bit RAW動画出力※1※2※3が可能でカラーグレーディング活用できる。また、10bitの「N-Log」やHLG(Hybrid Log-Gamma)方式のHDR動画の出力も可能。なお、将来4K60pへの対応や、Blackmagic Design社製の外部レコーダーへのRAW動画出力への対応を予定している。
※1:Atomos社製Ninja VがニコンのRAW動画出力に対応しており、記録フォーマットはProRes RAW。Ninja V以外のレコーダーについては動作保証していない※2:FXフォーマット、DXフォーマットを問わず4K UHD、フルHDのRAW動画出力が可能
※3:RAW動画は有償対応。ニコン修理センターへ送付、またはニコンプラザ、サービスセンターへの持参で有償にてRAW動画出力の設定を行う
タッチパネルを採用したチルト式3.2型、約210万ドットのモニター
画像処理エンジンを2つ搭載した「デュアル EXPEED 6」の採用により、AF/AE追従で連続撮影速度がZ 6の約12コマ/秒から約14コマ/秒に高速化し、連続撮影可能コマ数は約35コマから約124コマと、Z 6の約3.5倍に増加。なお、暗所での撮影で活躍する低輝度性能も向上し、-4.5EVまで高精度なAFが可能だとしている。瞳AF/動物AFはワイドエリアAF(L)モードにも対応し、狙った被写体の目だけにピントを合わせることが可能。ほかにも、電源OFF時のピント位置維持機能や、ライブビュー撮影で画像モニターをチルトした時に意図しない電子ビューファインダー(EVF)への切り替えを防ぐ機能など、ユーザーの使い勝手を追求した機能を新たに搭載している。
USB充電だけでなく、電源ON時の給電(「EN-EL15c/EN-EL15b」使用時)も可能。インターバルタイマー撮影やタイムラプス動画撮影など長時間撮影でも安心して使用できる。また、消費電力を抑えた「パワーセーブ」機能も搭載。
新設計のグリップ計上により握りやすくなった
別売の「パワーバッテリーパックMB-N11」
縦位置操作にも適した別売の「パワーバッテリーパックMB-N11」(2020年11月6日発売予定)を装着することで、撮影可能コマ数および動画撮影可能時間が約1.9倍に拡張可能。
ダブルスロット採用
また、ユーザーの要望に応え、ダブルスロットを搭載。高速書き込みや読み出しに対応するCFexpress(Type B)/XQDカードスロットに加え、SDカード(UHS-II対応)スロットも搭載している。さらに、「デュアルEXPEED 6」の採用により、ダブルスロットにおいても速度を落とすことなくメモリーカードへの書き込みが可能だという。