ニコン、「Z 7II」「Z 6II」用最新ファームウェア公開メイン写真

株式会社ニコンの子会社である株式会社ニコンイメージングジャパンは、「ニコン Z マウント」を採用したフルサイズ(ニコンFXフォーマット)ミラーレスカメ「ニコン Z 7II」(以下:Z 7II)を2020年12月に発売する(予約販売受付は10月16日10時から)。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税込40万円前後。

同社のZシリーズは、フルサイズミラーレスカメラにおいて最も口径が大きい55mmの「Zマウント」で取り込む豊富な光を特長としており、Z 7IIは、その豊富な光を活かすNIKKOR Z レンズの性能を最大限に引き出した、有効画素数4575万画素の高画素フルサイズミラーレスカメラ。Z 7の描写力を継承しながら、新たに「デュアル EXPEED 6」搭載による約3倍の連続撮影可能コマ数の実現や、ユーザーの要望に応えたダブルスロットの搭載など、信頼性と操作性が向上しているという。

有効画素数4575万画素、裏面照射型ニコンFXフォーマットCMOSセンサーを採用し、常用感度ISO 64~25600を実現。ラインナップが18本に拡充したNIKKOR Z レンズ(テレコンバーター含む)と組み合わせることで、ニコン Zマウントシステムの光学性能を最大限に引き出し、高画素ならではの高精細な描写と美しいボケ味を両立しているという。また、ピクチャーコントロールのシャープネス調整を通して被写体や用途に合わせた細かな設定が可能。

画像処理エンジンを2つ搭載したデュアル EXPEED 6の採用により、AF/AE追従で連続撮影可能コマ数はZ 7の約3倍の約77コマ、連続撮影速度は約10コマ/秒に向上。「瞳AF」「動物AF」は、「ワイドエリアAF(L)モード」にも対応し、対象の被写体の目だけにピントを合わせることが可能。低照度時のAF性能も改善し、-3EVの暗さまでAF撮影が可能。そのほか、ニコンのデジタル一眼レフカメラに搭載されている「3D-トラッキング」に似た操作性のターゲット追尾AFに対応し、カスタムボタンにターゲット追尾機能を割り当てることが可能。さらに、電源OFF時のピント位置維持機能を新たに搭載。電子ビューファインダー(EVF)は、コマ間のライブビューの表示フレーム数が増加。連続撮影中の画面表示が滑らかになり、動く被写体をより正確に捉えることができるとしている。

縦位置撮影時のグリップ性と操作性を向上させる「パワーバッテリーパックMB-N11」

USB充電だけでなく、電源ON時の給電(「EN-EL15c/EN-EL15b」使用時)に対応。撮影可能コマ数は約360枚に増加し、さらに「パワーセーブ」機能を使用することで撮影可能コマ数が約380枚に増加。加えて、Zマウントシステム初となる縦位置撮影時のグリップ性と操作性を向上させる別売の「パワーバッテリーパックMB-N11」(2020年11月6日発売予定)をZ 7IIに装着することで撮影可能コマ数および動画撮影可能時間が約1.9倍に拡張可能。

ユーザーの要望に応え、ダブルスロットを搭載。高速書き込みや読み出しに対応するCFexpress(Type B)/XQDカードスロットに加え、SDカード(UHS-II対応)スロットも搭載している。さらに、デュアルEXPEED 6の採用により、ダブルスロットにおいても速度を落とすことなくメモリーカードへの書き込みが可能。