ローランド株式会社は、4チャンネル・ビデオ・スイッチャーの最新モデルとして、ポータブル・サイズながら操作性や音質を強化した「V-1HD+」を2020年10月23日に発売する。希望小売価格オープン、市場想定価格は税別135,000円前後。

V-1HD+は、すべてのHDMI入力にフレームレート・コンバーターを装備。カメラ、パソコン、タブレット、ビデオゲームなどさまざまなビデオ機器と接続して映像の切り替え/合成が行える。HDMI入力4には解像度の異なる映像でも自動で調整を行うスケーラーを内蔵。映像のサイズやポジションを調整することも可能。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/09/200901_canonvvs_01.gif リア・パネル
※画像をクリックすると拡大します

V-1HD+は、14チャンネルのオーディオ・ミキサーを搭載。HDMIに含まれるオーディオに加え、マイクやオーディオ機器入力の音声をミックスできる。V-1HD+は、HDMI以外の音声入力として、業務用音響機器との接続を可能とするXLRマイク入力端子を2つ装備。マイク・プリアンプを内蔵、ファンタム電源の供給もでき、プロ仕様のコンデンサーマイクを接続可能。また、小型マイク用のミニジャック入力や、スマートフォンやパソコンからのアナログ音声信号を接続できるRCAジャックのステレオ入力も備えている。

映像の切り替えに便利なTバーを搭載

各オーディオ入力には、高域から低域まで音質を調整できる3バンド・イコライザー、ハイパスフィルター、コンプレッサー、ノイズゲート、さらに映像と音声のタイミングを微調整するためのオーディオ・ディレイを搭載。メイン出力には、リミッター、3バンド・イコライザー、コンプレッサーを装備。

V-1HD+での基本的な映像の切り替えは、プロ仕様のビデオ・スイッチャーでよく使われているPGM/PST(メイン映像/次に出すプリセット映像)のスイッチングやTバーを用いたオペレーションを採用。Tバーにより、音楽のテンポに合わせてフェードイン/フェードアウトしながら映像を切り替えるような演出が行える。またその他、頻繁に操作する機能を個別のボタンで配置。画像やテロップを合成するDSKのON/OFF、ミックスやワイプの映像切り替え効果を加えるトランジションの種類、ピクチャー・イン・ピクチャー、エフェクトのON/OFFなど簡単に操作可能だ。オーディオでは、各音声入力のゲイン(感度)や音量、全体の音量を調節するボリュームつまみ、音割れ防止のリミッターON/OFFボタン、音量のピークを示すLEDなどを備えており、直感的に音声を調整できる。

V-1HD+は、映像と音声をリアルタイムでモニタリングするためのさまざまな機能を搭載。マルチビュー表示では、4つの映像、メイン映像、次に出力されるプリセット映像、4つの静止画の合計10個の画面を1つのディスプレイに表示可能。また、入力された音声の大きさも確認可能。すべての音声入力と、メイン出力の信号レベルメーターを表示できるので、視覚的に確認することができるとしている。

V-1HD+では、入力した映像を最大4枚まで重ねることが可能。例えば、入力1と2を合成した映像の上に、ピクチャー・イン・ピクチャーで入力3の子画面を重ね、さらにDSKで静止画を用いてタイトルやテロップを表示するなどの映像を制作できる。

USBビデオ・キャプチャー「UVC-01」

また、V-1HD+の発売にあわせ、USBビデオ・キャプチャー「UVC-01」(別売)も発売される。V-1HD+などの同社ビデオ・スイッチャー「Vシリーズ」に接続するだけで、HDMI映像信号をUSB映像信号に変え、USB Webカメラとしてパソコンに入力可能。YouTube LiveやFacebook Liveなど人気のプラットフォームへ、スムーズにライブ映像を配信することが可能。

V-1HD+の180°画像※「回転」「拡大」「縮小」が可能で本体細部確認できます

写真上:V-1HD、写真下:V-1HD+

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/09/200901_canonvvs_01.gif 写真左:V-1HD、写真右:V-1HD+
※画像をクリックすると拡大します

V-1HD+の特長を紹介