株式会社コシナは、マイクロフォーサーズシステム規格に準拠した中望遠レンズの新製品「SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical」を2020年12月10日に発売する。希望小売価格は税別225,000円。
スーパーノクトン29mm F0.8 Asphericalは、マイクロフォーサーズ専用に設計された超大口径レンズ。フルサイズ換算で58mmに相当する画角を持ち、現在発売されている写真用交換レンズとして最も明るいF0.8を実現。対角線42.75°の画角は、往年の大口径標準レンズと同等の画角であり、F0.8の超大口径による大きなボケを活かした撮影を楽しめるとしている。
光学系には、独自開発のGA(研削非球面)レンズを採用。ガラスモールド非球面では製作することのできない高融点の硝材を用いることで設計の自由度を向上。F0.8という大口径でありながら絞り開放から高画質が得られるとともに、取り回しのしやすいコンパクトなサイズ感と重量を実現しているという。
また、撮影距離に応じてレンズの特定の群を最適な位置に移動させるフローティング機構の採用。最短撮影距離から遠方のモチーフまで安定した画像品質が得られ、ピント合わせはマニュアルフォーカス専用で、絞り開放時のシビアなピント合わせにも耐える高精度の金属製ヘリコイドを採用。マニュアルフォーカス専用設計でしか実現しない、グリスアップされたシルキーな操作感覚も特長のひとつとしている。
絞りの枚数は12枚で、点光源のアウトフォーカス部分などを整った形で描写を実現。また、遮光性に優れた専用レンズフードが付属。
スーパーノクトン29mm F0.8 Asphericalは写真撮影だけでなく、動画撮影に便利な機能も搭載。絞り切り替え機構により、クリック音を発生させず絞りリングを無段階で開閉させることが可能。動画収録時に絞りリングの操作音を拾ってしまう心配が無くなるとともに絞りリングの微調整によるシビアな深度コントロールも可能になるという。また、5本ラインナップされたF0.95のレンズとカラーバランスが揃えられていることに加え、基本となるレンズタイプを一貫して採用することで統一感のある描写性・ボケ感を実現しているという。