ソニービジネスソリューション株式会社は、クラウドベースで効果的なメディア管理・運用を実現する統合プラットフォーム「Ci Media Cloud Services」を国内向けに提供開始した。

同サービスはクラウド上でSaaSとして構築されているため、安全かつ安価で、即座にクラウドベースのコンテンツ管理システムやさまざまなアプリケーションが利用可能だという。また、素材の収集から制作、公開、アーカイブまで、メディアライフサイクル全体をサポートする柔軟かつシームレスなコンテンツ管理、需要が高まっているリモート制作をサポートする様々なコラボレーションツールなど、現場で要求される機能セットを手軽に活用できる。

同サービスは2015年から欧米でサービスを開始しており、シンクレア・ブロードキャスト・グループやソニー・ピクチャーズ エンタテインメントをはじめとするメディア企業など、全世界で97,000以上のユーザーが利用している。国内においても、新型コロナウイルス感染症の影響におけるリモート制作の需要の高まりや、コンテンツ制作の効率化に対するニーズに応えるため導入を決定したという。Ci Media Cloud Servicesの主な特長は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

1.統合プラットフォームをSaaSとして提供
従来のオンプレミス、もしくは、IaaSで構築されるコンテンツ管理システムは専門性が高く、システム構築・運用のためにはITスキルを持つシステム管理者が必要とされ、メンテナンスやセキュリティ対策などの負担が課題とされてきました。本サービスは、クラウド上でSaaSとして構築されているため、契約後、すぐに必要な機能を利用できます。また、常に最新の環境へアップデートされるため、よりセキュアに、大切なメディアデータの受け渡しを行うことができます。

2.制作から公開、アーカイブまで、シームレスなコンテンツ管理を実現
本サービスでは、クラウド上に設けられた仮想の作業スペース「Ci ワークスペース」によって、柔軟なコンテンツ管理が可能です。ワークスペースには任意の制作者を所属させることができ、制作者は、所属している単一、または、複数のワークスペースへのアクセス権を持ちます。ワークスペースごとに素材の収集・管理・共有などが行えるため、制作チームや部署など、適切なアクセス権で安全に素材の共有が可能です。 また、制作過程の素材や完パケをさまざまな条件で外部へ公開できる「Ci メディアボックス」ツールにより、放送局とプロダクション間のような、外部との素材共有にも活用できます。

さらに、アーカイブ機能により、容量単価が安価なクラウドストレージへのアーカイブ/リストアが可能で、メディアライフサイクル全体をサポートするシームレスな素材管理を実現します。

メディアエンタープライズ向けの機能「Ci カタログ」も利用可能です。きめ細かなアクセス権の制御機能や、同一素材におけるストレージ内での重複が発生せず、異なるワークスペースやカタログへ迅速にコピーできるなど、放送局、プロダクション、メディア配信会社などのニーズにも対応します。

3.制作過程で活用できるさまざまなコラボレーションツールを搭載
本サービスでは、リモート制作をサポートするさまざまなコラボレーションツールを利用できます。「Ci ビデオレビュー」アプリでは、複数の制作者が同じセッションへ参加し、再生位置を同期させてのプレビューや、フリーハンドで画面への書き込みを行うなど、制作者間でコミュニケーションを取りながらリモート制作ができるライブセッションツールを搭載しています。また、スポーツの得点シーンといった繰り返し発生するイベントに対して、効率的にメタデータ入力を行うための「Ci メディアログ」アプリ、自動生成されるプロキシを使用して、ストーリボードでの粗編が可能な「Ci ラフカット」アプリなど、映像制作をサポートする多彩な機能を搭載しています。