2021年に創業175周年を迎えるZEISSは、歴史を振り返る特設サイトを公開した。

特設サイトでは、顕微鏡、月面着陸、ノーベル賞、EUVリソグラフィなどは、ZEISSが歴史に名を残すことになった技術的な製品は数多い。ドイツの歴史を反映しているともいえるZEISSの歴史が紹介されている。

ZEISSは、175年前小さな工房から始まった。1846年11月17日、若き機械工のカール・ツァイスは、ドイツ、イエナに精密機械と光学のための工房を開設し、今日の世界的なテクノロジープレーヤーであるZEISSの基礎を築いた。ZEISSは、20年後に物理学者・数学者のエルンスト・アッベと協力し本格的な企業へと発展させていった。

1896年、カール・ツァイス光学工場の記念日のポストカード。第1工房(Neugasse 7、1846-1847年)、第2工房(Wagnergasse 32、1847-1858年)、第3工房(Johannisplatz 10、1858-1881年)、そして後に本社工場となる最初の建物(1881年以降、©©ZEISS Archives)が描かれている

ZEISS社長兼CEOのKarl Lamprecht博士は次のようにコメントしている。

ZEISSには、非常にユニークで波乱に満ちた歴史があります。ZEISSには、非常にユニークで、かなり波乱に満ちた歴史があります。そして、その多くの技術的なマイルストーンは、物理的および技術的に実現可能なことの限界に挑戦する試みを繰り返し、成功させてきたことを証明しています。このユニークな革新的精神は、当社に真の持続力を与え、当社とお客様の成功に貢献してきました。

現在のZEISSは、シネマレンズをはじめ光学系およびオプトエレクトロニクス産業で事業を展開する世界有数のテクノロジー企業である。半導体製造技術、工業品質・研究、医療技術、コンシューマ市場の4つのセグメントに分かれている。

ZEISSは、約50カ国で34,000人以上の従業員を擁している。カール・ツァイスの死後、エルンスト・アッベは1889年にカール・ツァイス財団を設立し、今日まで科学振興のためのドイツ最大の財団の一つとなっている。

2021年は、創業175周年を記念して、さまざまな活動やイベントを行う予定だという。「ZEISS Beyond Talks」というインタビューシリーズなど、気候研究者のAntje Boetius教授をはじめとする世界中の先駆者や著名人が、自分の仕事、ビジョン、情熱、そして私たちの世界に大きな影響を与えているテーマについて語っている。2021年11月には、公式な記念式典が開催予定で、各界から著名人を迎えて行われるバーチャルイベントになる予定だ。