Blackmagic Designの発表によると、スペインのライブプロダクション会社であるTerrible Produccionesが、Blackmagic Designハードウェアで統一した配信ワークフローを導入し、多数の国内スポーツリーグの配信を行っているという。
スペインのバリャドリドに拠点を置く、ライブプロダクションおよび配信専門会社である同社は、セグンダ・ディビシオン(サッカー)、リーガASOBAL(ハンドボール)、ディビシオン・デ・オノール・デ・ラグビー(ラグビー)、la Real Federación Española de Balonmano(ハンドボール)などをはじめとした多数のクライアントに向けたコンテンツの制作を行っている。
同社では、試合前後のインタビュー、試合の放送およびハイライト映像など、多数のコンテンツを制作し、La Liga Sports TV、TVG、Radiotelevisión del Principado de Asturiasなどの様々な放送パートナーに提供している。また、各リーグに対しても直接コンテンツを提供しており、その映像にリーグは独自のコメンテーターによる音声を追加して配信を行っている。
Terrible Produccionesは、ワイヤレスカメラを導入して、機動性と柔軟性を向上させたバスケットボールとラグビーの制作を除き、すべての試合に標準化したワークフローを用いている。会場の実況席の周辺に最大6台のBlackmagic URSA Broadcastを設置し、各カメラにはBlackmagic URSA Studio ViewfinderとCanonのB4 ENGレンズを取り付けて、撮影を行っている。また、Blackmagic Camera Fiber Converterが、SMPTEファイバーを介してライブの個別収録フィードを中継放送車に送信するために使用されている。
車内には、ATEM 2 M/E Production Studio 4K、収録用に多数のHyperDeck Studio Mini、ATEM Camera Control Panelを設置。ワークフローには、スイッチャーに接続したvMixリプレイシステムも使用されている。全コンテンツは、放送要件を満たすように1080p50で制作。ダビッド・ガルシア・ロドリゲス氏は次のようにコメントしている。
価格面だけでなく、マルチカムでの制作を行うために必要な柔軟性と操作性を備えていることが、Blackmagic Design製品を選んだ理由です。60fpsのUltra HDでキャプチャーできるので、配信においてクライアントと視聴者に優れた映像を提供できることも選定した理由の一つです。
多くの場合、ディレクター、プロデューサー、CCU担当者、放送グラフィックおよびレプレイ担当者の合計4名のスタッフで制作を行っています。制作チームは、迅速かつ効率的に制作することを最大の目標としており、Blackmagic Designのインフラでは、放送を行っている会場やイベントの種類を問わず、それを達成できています。
新型コロナウイルスが感染拡大するずっと前から、ますます多くの小規模クラブやスポーツ団体が、視聴者に直接配信を行うスタイルを希望するようになっています。必ずしも毎回、試合会場に出向くことのできないファンと交流することは必須です。過去1年間、配信は多くのチームにとって命綱的な役割を果たしてきました。
Blackmagic Designのような製造メーカーのおかげで、試合を放送できるリソースを持たない、スペインの小規模なスポーツリーグをアシストすることができています。自分の応援するチームの試合を誰もが観戦できるようになるべきだと弊社では考えています。弊社では、単なるエンターテインメントだけではなく、チームの勝ち負けに関係なく、コミュニティの一部であると感じられるような配信を行うことを使命としています。