ソニー、Vlog撮影に特化したレンズ交換式のデジタルカメラ「VLOGCAM ZV-E10」発売

ソニーは、α(Alpha)シリーズとして初めてVlogなどの動画撮影に特化したAPS-Cイメージセンサー搭載のレンズ交換式Vlogカメラ「 VLOGCAM ZV-E10(ボディのみ)」と、パワーズームレンズキット「 VLOGCAM ZV-E10L(E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS付属)」を2021年9月17日に発売する(予約販売の受付は7月30日10時より)。希望小売価格はともにオープン。市場想定価格はボディのみが税込78,000円前後。パワーズームレンズキットが税込89,000円前後。カラーはブラックとホワイトの2色。

レンズ交換式のため、様々なレンズと組み合わせた撮影が可能

VLOGCAM ZV-E10は、撮影シーンや表現したい動画内容に応じてレンズを交換することが可能。ソニーのEマウントレンズ群64本からレンズを選択し様々な映像撮影を楽しむことができる。

APS-Cサイズのイメージセンサーとレンズ交換により、ぼけ表現を生かした印象的な高画質4Kの映像表現が可能だとしている。有効約2400万画素のCMOSイメージセンサーExmorと、画像処理エンジンBIONZ XおよびフロントエンドLSIを搭載し、高速データ処理による高画質と高い描写性能を実現。さらに、フルHDでの高画質スローモーション撮影にボタン一つで簡単に素早く切り替えることが可能。

手持ちによる歩き撮りや被写体が頻繁にフレームイン・アウトするような動きが大きい撮影においては、αシリーズならではのオートフォーカス(AF)性能により、高速・高精度・高追従で人やモノなど動く被写体を捉え続けるとしている(動画撮影時のリアルタイム瞳AFは動物には非対応)。AIを活用した物体認識アルゴリズムにより、色や模様、被写体との距離などの空間情報を高速処理し、高精度に認識、自動追尾し続けるリアルタイムトラッキングを搭載。高い精度を実現しながら高速性と追従性に優れたファストハイブリッドAFシステムにより、被写体が次々と変わるシーンでも被写体にピントを素早く移し、被写体を捉え続けることができるとしている。

スキントーンを搭載し、被写体の肌の色合いが美しく健康的で自然な印象になるような画質設計に加え、逆光時や明るい場所から暗い場所に急に移動した際などの明暗差が大きいシーンにおいても、顔を認識し、常に表情を明るく映し、被写体を引き立たせる。また、肌を明るくきれいに見せる美肌効果を搭載し、好みに応じて4段階で調整可能だ。

動画撮影時に使用できる電子式手ブレ補正アクティブモードを搭載し、手持ちによる歩き撮りなどのさまざまな場面で、画質はそのままに手ブレを抑え安定した滑らかな映像を撮影可能(アクティブモードでは撮影画角が少し狭くなる。焦点距離が200mm以上のレンズを使用する場合はスタンダートに設定することを推奨)。

カメラに向かって語りかけるVlog撮影に適した前方指向性3カプセルマイクを搭載することにより、前方からの集音性向上とノイズの低減を実現し、話し手の声をクリアに捉え音声を高音質に収録。同梱の専用ウインドスクリーンを装着することで、風の強い屋外では風ノイズを大幅に低減し、クリアな声での収録が可能。

デジタルオーディオインターフェースに対応したマルチインターフェース(MI)シューを介してワイヤレスマイクロフォン「ECM-W2BT」と、ラベリアマイクロフォン「ECM-LV1」に対応

また、デジタルオーディオインターフェース対応のマルチインターフェースシューを搭載しており、ソニー製マイク(別売)を取り付けることで、より音質にこだわった動画撮影も行える。よりノイズの少ない高音質の音を収録可能なデジタルオーディオに対応し、離れた被写体の声も拾いやすいワイヤレスマイクロホン「ECM-W2BT」と、ラベリアマイクロホン「ECM-LV1」も使用可能だ。

自撮りやハイアングル、ローアングルの撮影が簡単に行えるバリアングル液晶モニター

横方向に開くバリアングル液晶モニターを搭載しており、自撮り時に画角の確認ができるほか、頭より高い位置や地面近くからの撮影の際にもモニターを確認しながら撮影が可能。

日常的な動画に加え、印象的なスローモーション動画や静止画をボタン一つで素早く切替えが可能で、撮りたい瞬間を逃さない撮影ができます。切替ボタンをボディ天面に配置することで、自撮り撮影時にもモードの切替え操作が容易に行える。

αシリーズの4K撮影機能搭載カメラとして最軽量の質量343gとコンパクトデザインと、連続撮影時間は最大125分を実現。また、USB Type-C端子を搭載し、撮影中の充電や給電も可能だ。

パソコンやスマートフォンにUSBで接続することで、高画質で高音質のライブ配信も簡単に行うことができる。またパソコンと接続してウェブカメラとして使用することも可能。また、手軽にスマートフォンやタブレットにワイヤレスで接続してデータを直接転送し、保存やシェアをすることができる。スマートフォンやタブレットとのBluetooth接続中は、カメラ電源がOFFでも記録メディア内の静止画や動画をスマートフォンに転送できるため、スマートフォンから簡単に画像を閲覧可能だとしている。

VLOGCAM ZV-E10は、Vlogカメラとしての動画撮影機能だけでなく、レンズ交換式一眼カメラαシリーズならではの静止画撮影機能も兼ね備えている。レンズ交換による映像表現やAPS-CサイズのCMOSセンサーによるぼけた印象的な映像表現を実現。。撮像エリアの約84%を広くカバーするAFセンサーを高密度に配置し、0.02秒の高速AFを実現。さらに、AF/AE追従最高約11コマ/秒の高速連写が可能。今回新たに、狙った被写体を追い続けるリアルタイムトラッキングをデフォルト機能に設定しており、静止画撮影時はシャッターボタンの半押しでリアルタイムトラッキングが発動するため、撮影者はフォーカスはカメラに任せて、フレーミングに集中できるとしている。

既発売のVlogカメラ「VLOGCAM ZV-1」との比較。(左)ZV-E10、(右)ZV-1
    テキスト
(左)ZV-E10、(右)ZV-1
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「VLOGCAM ZV-E10」タッチ&トライ動画も公開!