パナソニックは、オリンピックのTOP(The Olympic Partner)スポンサーとして日本の東京を中心に開催された東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(東京2020大会)の全競技・非競技会場において、競技サポート、映像演出やシステムオペレーションなどのソリューションを含めた機器納入を実施したと発表した。

東京2020大会において、オリンピックスタジアムで開催された各大会の開会式、閉会式では同社のプロジェクター約60台を使用した映像音響機器技術による演出サポートを実施。話題を呼んだ東京2020オリンピック開会式のピクトグラム50個の連続パフォーマンスのライブ映像はLUMIX DC-S1とS-R24105(24-105mm F4レンズ)で撮影された。

また、陸上競技男子100メートル決勝、陸上競技女子100メートル決勝、3×3バスケットボール、スポーツクライミングなどの競技を盛り上げたプロジェクションマッピングも同社のプロジェクターが活用されたという。

パナソニック全競技・非競技会場機材サポート・システム納入説明写真
オリンピックスタジアム(東京2020大会)に導入された高輝度プロジェクター「RQ50」。4K解像度で、輝度50,000ルーメンを実現(写真左)。競技国際放送センター(IBC)の放送システムの設計、構築、技術サポート、機器を提供(写真右)

さらに、東京都葛飾区、府中市、長野県飯田市、福井県福井市で実施された「未来のスポーツ観戦プロジェクト」では、東京2020オリンピック競技会場に設置した魚眼レンズ装着のカメラ(LUMIX DC-BGH1)で撮影した競技映像をドームスクリーンに投影。会場で観戦しているような臨場感と一体感の提供に、同社の技術が活躍したとしている。

また、競技国際放送センター(IBC)の4K/8Kテレビ放送に向けた放送システムの設計、構築、技術サポートに加えて機器の提供(システムカメラ約180台、デッキ約140台、スイッチャー約50台、モニター約1,400台等)、2020年2月に完成した水泳競技場「東京アクアティクスセンター」の大型映像表示装置の設置などを行った。

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東京2020大会で選手村に初めて導入された、CO2の排出量を大幅に削減する「純水素型家庭用燃料電池」(写真左)。従来のバイクではなく環境に配慮した「電動アシスト自転車」による先導車を開発、納入(写真右)
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競技補助員による重りの着脱作業時に身体的作業負担を軽減する「パワーアシストスーツ」を活用

東京2020オリンピック競技の自転車競技トラックケイリンでは、従来のバイクではなく、環境に配慮した「電動アシスト自転車」による先導車を開発、納入。加えて、東京2020オリンピック競技の陸上競技男子砲丸投、陸上競技女子砲丸投、東京2020パラリンピック競技の陸上競技男子砲丸投げ、パワーリフティングでは競技補助員の身体的作業負担を軽減する「パワーアシストスーツ」が活躍し、円滑な大会運営を支援してたとしている。