東京国立博物館、文化財活用センター、ソニー・ミュージックエンタテインメント、文化庁、日本芸術文化振興会の共催で、日本美術の古典と乃木坂46という現代のポップアイコンが融合し、過去と現在を結ぶ展覧会「春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46」を2021年11月28日まで開催している。場所は東京国立博物館の表慶館。
同展示会では、春夏秋冬の花が表現された7点の日本美術の古典と、現代のカルチャーを象徴する乃木坂46を重ね合わせて紹介。メンバー1人1人を花に見立て、各美術作品の造形的な本質を現代的に解釈した大型映像インスタレーションを制作・展示。乃木坂46が日々、表現している世界観が、新たな解釈がなされた映像作品を通して文化財に重ねられていくことで、乃木坂46と日本の文化と、私たちが生きる日常と自然が、地続きの存在であることを証明する意欲的な内容になるという。
最先端ディスプレイや映像技術、ユニークな展示方法により、日本美術の古典の本質を映像インスタレーションにどう浮かび上がらせるか、7名の映像作家の挑戦になっている。その中で、展示室に計12台の小さなモニターを横一列で並べ、それぞれに6秒でループする映像を上映し、異なる場所、シチュエーションで表現された春夏秋冬の12点の映像を「四季花鳥図屛風 伝雪舟等楊筆」と対峙して並べる展示がある。このモニターにはソニーの「空間再現ディスプレイ」が使用されており、あたかも目の前に実物があるかのような立体的な空間映像が表示され、驚くべき視聴体験が可能だとしている。