Blackmagic Designの発表によると、YouTubeチャンネル「Ninja Kidz」の動画「Dinosaur In Our Home(家に恐竜が)」を、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proで撮影し、DaVinci Resolve Studioでグレーディングしたという。この動画には、3~4メートルの恐竜たちや生きているヘビが登場するアクションシーンが含まれている。動画が公開されてから1ヶ月弱で、視聴回数は700万回に届きそうだという。
Ninja Kidz TVチャンネルは2017年にスタートし、家族向けのエンターテインメントを提供している。視聴者に対し、冒険を求めること、新しいスキルを学ぶこと、自信をつけること、そして健康的なライフスタイルを提唱している。同チャンネルは、武道の訓練を積んだ4兄弟、ブライトン、アシュトン、パクストン、ペイトンが出演しており、1550万人以上の登録者と70億回以上の再生回数の実績を持つ。
Ninja Kidzでは、恐竜の攻撃やハチャメチャな騒ぎが繰り返しテーマとなっている。これらの動画の多くは、非常にリアルな可動式の恐竜を使って撮影されており、Ninja Kidzは、様々な段位の黒帯や体操のトレーニングを活かして、すべてのスタントを自分たちでこなしている。
今回の動画では、それらすべてに加えて、実写やCGのヘビ、家の中に侵入して来るストップモーションの植物などが登場。Ninja Kidzはビデオゲームの中に囚われており、ゲームを終わらせるためには、パーツを探し出して新しい恐竜を作らなければならない。
この動画は、マット・オリベイラ氏が監督・制作を担当し、アルベルト・ヌネス氏が撮影を担当。これまでに映画、テレビ番組、CM、MMA(総合格闘技)、子役を含む多くのYouTubeビデオなどを手がけてきたオリベイラ氏は、多くのプロジェクトでBlackmagic DesignのカメラやDaVinci Resolveを使用しており、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proが今回のプロジェクトに必要な柔軟性と画質を提供してくれると確信していた。
オリベイラ氏:Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proは、多くの理由によりこの作品に最適なカメラでした。私は、このカメラが実現できるカラーとダイナミックレンジの虜なんです。また、フルサイズのシネマカメラとほぼ同じリグを組んだにもかかわらず、リグ全体のサイズと重さを抑えることができたので、少人数のスタッフですばやく移動でき、シネマライクな映像を撮影できました。
今回のプロジェクトでは、キッチン、リビング、廊下などの室内で、兄弟全員が恐竜や生きた巨大なヘビと接触するシーンも撮影した。オリベイラ氏とヌネス氏は、狭いスペースですべてのアクションを撮影しつつ、ポスプロでCGの毒ヘビを追加できるようなハイダイナミックレンジのショットを撮影する必要があった。
撮影では、1つの重さが15~23キロある作り物の恐竜や、生きた動物を使用しました。そして子供達です。通常、撮影現場に子供や生きた動物がいると、撮影が非常に困難になりますが、Ninja Kidzはとてもよくやってくれて、スムーズに仕事をすることができましたね。しかしヘビはキツかったですね。私はヘビが苦手なんですよ。
例えばキッチンのシーンでは、「ジュラシック・パーク」のように、子供たちがカウンターの後ろに隠れていて、小型の肉食恐竜が彼らを探しているような場面を再現しようと考えていました。頭の中にそのシーンがあり、何をどう撮影すれば良いか分かっていました。これを実現できたのは、小型のBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proのおかげです。
オリベイラ氏とヌネス氏は、このシーンをBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proと15mmの広角レンズで撮影した。これにより、セット全体と子供達、そして背後から近づいてくる肉食恐竜をすべて画面に収めることができた。
フッテージは、編集とカラーグレーディングのためにジョシュ・ガレストン氏の元へ送られ、カラーの作業にはDaVinci Resolve Studioが使用された。Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proで撮影した映像をそのままポスプロで使用できることで、オリベイラ氏は貴重な時間とリソースを節約することができたという。
Blackmagic Designカメラを使うと、ポストプロダクションの作業が本当に簡単ですね。何を撮影したとしても、ポスプロの作業は楽しいです。イメージを驚くほど柔軟に調整することができました。Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proファイルのカラーの作業のシンプルさには本当に助けられましたね。