Blender 3.0をリリース。レンダリングエンジン刷新、素材選択に便利なアセットブラウザなどを追加

Blender Foundationは、Blender 3.0のリリースを12月3日に発表した。

Blender 3.0はBlender.orgのダウンロードページから、フリーソフトウェアとしてダウンロードできる。

Blender 3.0の主な新機能

新レンダリングエンジン「Cycles X」

GPUレンダリングのパフォーマンスとインタラクティブ性の改善のため、新レンダリングエンジン「Cycles X」を導入。 実写シーンのレンダリングが、2倍から8倍になり、パフォーマンスが向上するとしている。

ビューポート

ビューポートは、レンダリングモードの速度を向上させるため、より高い応答性を追求したという。 オーバーレイをオンにしていても、3Dビューポート内の移動がより反応しやすくなったとしている。

圧縮方式

blendファイルの圧縮方式をgzipからZstandardに変更。 プロジェクトの読み込みが速くなったとしている。

アセットブラウザ

アセットブラウザは、自分のアセットに即座にアクセスできるだけでなく、 追加のライブラリを使用することで、豊富なオプションをすぐに利用できるため、 多くのデザインスイートの標準的な機能となっている。 オブジェクト、マテリアル、ポーズ、ワールドという複数のアセットタイプに対応。 今後のバージョンアップで、より機能を追加・拡張していく予定だという。

Geomtetry Nodes

2.92で導入されたプロシージャルシステムが拡張され、ノードグループの設計方法が再構築された。 また、新しいアトリビュートシステム、曲線やテキストデータ、インスタンスなどを操作するための約100個の新しいノードが追加されたという。

シャドウターミネーター

ローポリのゲームモデルで発生しがちなシャドウアーティファクトを軽減する新しいオプションを追加。 平面からの光線を、法線で指定された滑らかな表面の位置に合わせてオフセットするとしている。

シャドウキャッチャー

より正確なコンポジティングのための間接光と環境光をサポート。 ライトを含むか含まないか、つまり「実在するか、合成されたオブジェクトであるか」を考慮するオプションとなっている。 色のついた影と正確な反射により、3Dと実写の融合がより簡単になったという。

UI

コントラストの改善に重点が置かれ、パネルの角を丸くしたり、パネル間のマージンをカスタマイズできるようになり、より明確に区別できるようになったという。 メニューアイテムの丸みをカスタマイズできるようになるなど、いくつかのウィジェットの一貫性が調整されたとしている。

その他の改善点については、以下のリンクを参照のこと。