Blackmagic Design導入事例:ハサミメーカー・Excellent Edgesの映像コンテンツ制作の場合

Blackmagic Designによると、オーストラリアのハサミメーカー・Excellent Edgesが、DaVinci Resolve Studio、ATEM Mini Pro ISO、そしてFairlight Desktop Consoleを使用して、同社のInstagramおよびFacebook用の動画を制作しているという。

同社は、1988年より、最高品質のハサミやその他のヘアサロン用品を製造しており、モットーである「ハサミに関しては真剣だけど、他はそれほど」を表現した複数の動画により、この1年で世界的にフォロワーを増やしてきた。 長尺のインタビューからショートコントまであらゆる動画をレベルアップするため、映像制作者でありポストプロダクションのプロであるベニー・ノップ氏を起用。 ノップ氏が参加した月から、Excellent Edgeのコンテンツと登録者は劇的に変化し、ソーシャルメディア・チャンネルは、8万5千以上の再生と2万6千人のフォロワーを獲得に至ったという。

ノップ氏は次のようにコメントしている。

オーストラリアの小さな市場で製品を販売しているメーカーとしては、これらの再生回数は、驚異的です。高品質でエンターテイメント性の高い動画は、地方の一企業をグローバルなブランドに変える力を持っていることを証明しています。

以前は、iPhoneで撮影した基本的な動画をアップしていたのですが、今はマルチカムの安定した撮影とハイエンドのポストプロダクションを行なっています。高品質な製品をあらゆる企業が採用できる価格で提供してくれるBlackmagic製品は、ワークフローの要ですね。

Blackmagic Design導入事例:ハサミメーカー・Excellent Edgesの映像コンテンツ制作の場合

ノップ氏のライブ配信ワークフローには、ATEM Mini Pro ISOを使ったプロ仕様カメラのスイッチングが含まれる。 各カメラのDaVinci ResolveファイルとラインカットがATEM Mini Pro ISOで作成され、その後DaVinci Resolve Studioで編集、オーディオポスト、カラーコレクションを行っている。

Blackmagic Designのワークフローにより、ノップ氏は多くのコンテンツをより素早く、より低コストで作成できるようになり、また各動画に個性が生まれたとしている。 インタビューと、ふとした瞬間に起こる楽しい映像が混在しているため、ワークフローの使い勝手の良さと、あらゆる状況に対処できる性能は、ノップ氏にとって欠かせないという。

ノップ氏:ショット撮影用に照明を用意する時間が常にあるわけではありません。 店内で起こる面白い場面を見逃してしまうことがあるので、作業場の照明を使ったりもします。 プロ仕様のカメラのダイナミックレンジと、DaVinci Resolveのカラーグレーディングを組み合わせられるので、画質に関して心配したことはないですね。

YouTubeやInstagramのコンテンツを作成する上ででの最大の問題は、アスペクトレシオです。 Instagram用の短いコンテンツには9:16が適していますが、YouTubeやInstagram IGTV用の長いコンテンツには16:9が適しています。

両方で撮影することは難しいですし、フレーミングが外れたり、コンテンツが失くなってしまったりすることもあります。 その点、DaVinci Resolveでは異なるフォーマットで簡単に作業できるので、すべてのプロセスを簡素化でき、クリエイティブな面だけに集中できます。

ノップ氏は、チャンネルのオーディオポストプロダクションに、DaVinci Resolve StudioのFairlightページや、Fairlight Desktop Consoleを使用している。 コンソールの回転ノブとフェーダーをオートメーションに使用することで、効率化されたという。 また、同氏はFairlight Desktop Consoleを新しいライブ配信のオーディオミックスに使用することも検討しているそうだ。

Blackmagic Design導入事例:ハサミメーカー・Excellent Edgesの映像コンテンツ制作の場合

ノップ氏:フェーダーを使用してオーディオで簡単なパスを作成し、会話に合わせてフェーダーを動かすことができます。Fairlightはトランスポートコントロールも素晴らしく、プロジェクトを簡単に進められます。Fairlight Desktop Consoleが他の製品より優れている点は、HDMI出力から得られる視覚的なフィードバックです。一般的なコンピューターモニターやテレビで、すべてをモニタリングできるのです。

ノップ氏はまた、短いコンテンツ、長いコンテンツ共に、DaVinci Resolve Studioの編集機能をDaVinci Resolve Speed Editorと併せて活用している。 マルチカム編集機能を使用することで、時間を大幅に節約でき、膨大な量のフッテージをすばやく編集できたという。

ノップ氏:フッテージの編集が完了したら、いくつかのタイトルを組み合わせて、DaVinci Resolveのエフェクトライブラリにある標準のツールボックスのタイトルや、DaVinciのTitle Packも使用しました。

手頃な価格で、多くの優れたリソースを使用できるので、タイトルを自分でゼロから作成する必要性を感じませんね。

入力のカラースペースを選択したら、Resolveでシネマライクなルックにして、より洗練されたコンテンツにするのはとても簡単です。

ピクチャーロックは必要ありません。最初から最後まで、単一のソフトウェアでプロダクションができるのは非常に便利。カラーやオーディオミックスの作業の後に編集に手を加えられるという柔軟性はクレイジーですよね。再書き込みしたり、様々なソフトウェアを行き来しなくていいので、作業がスピードアップし、無駄な時間をなくせます。

Excellent Edgesは最近、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proも購入したという。

ノップ氏:新製品のBlackmagic Pocket 6K Proを導入したことで、一貫性のある制作が可能となり、カラーグレーディングにかかる時間も削減できるようになりました。

ATEM Pro ISOを使った長時間のライブプロダクションでも柔軟性を得られます。 同期した映像を各カメラで、Blackmagic RAWで収録し、プロジェクトをResolveに直接書き込めるので、ミスの修正、タイトルの追加、ちょっとしたグレーディングやミキシングなどを行って仕上げられます。

Blackmagic Design導入事例:ハサミメーカー・Excellent Edgesの映像コンテンツ制作の場合