FX6バージョン2.00メイン写真

ソニーは、Cinema Lineカメラ「FX6」対応のメジャーアップデートとなるバージョン2.00を発表した。本体ソフトウェアの公開については確定次第、同社サイトで発表としている。

同アップデートにより、リアルタイムトラッキングの追加や、ブリージング補正、HDMI経由での16bit RAW出力、ボケ調節機能を追加する。ピクチャーキャッシュレック機能やSRLiveのためのHDR/SDR同時制作サポート機能も含んでいる。

オートフォーカス性能では、FX3に搭載されているAIを活用した「リアルタイムトラッキング」を追加。液晶パネルをタッチし狙いたい被写体を指定すると、自動で追い続けることが可能。[顔/瞳優先AF]を「入」にしておけば、リアルタイムに顔/瞳情報を検出し続け、被写体の状況に応じてフォーカス枠を変化させる。狙いたい被写体の指定は、液晶パネルをタッチして指定することに加え、マルチセレクターで指定することも可能。

動画性能では、α7IV搭載の動画撮影中のフォーカス時に起こるフォーカスブリージング(フォーカスレンズ位置の変化に伴う画角変動)現象を最小化するブリージング補正機能に対応。ソニー独自の全画素超解像技術を活用し、画角が一定になるように自動で調整することで、フォーカシング中でも画角が変わらず、よりドラマティックなフォーカシング表現を可能としている。

ボケ調節機能は、アイリス操作による露出変化をNDフィルターおよびゲインが連動して相殺することで、明るさの変化を最小限に抑えながら被写界深度のみを変化させることが可能になる。

ユーザビリティ向上では、ピクチャーキャッシュレック機能を搭載。指定した時間内蔵キャッシュメモリーに蓄えておくことによって、記録開始操作以前にさかのぼって記録することが可能。ピクチャーキャッシュレックの蓄積時間は、ProjectメニューのPicture Cache RecでOnを選択し、CacheSizeをShort/Medium/Long/Maxから設定する。FX6では通常記録に加え、S&Qモードでもピクチャーキャッシュレック機能が使用可能になる。

また、Z280やZ190でお馴染みのSR LiveのためのHDR/SDRの同時制作サポート機能を追加する。HDRとSDRの同時制作をサポートする機能として、液晶パネルに表示されるイメージをHDRからSDRへの変換を想定して簡易変換されたSDRイメージを表示する機能や、SDRゲイン値のメタデータ記録に対応する。