株式会社エーディテクノは、Blustream社製HDBaseT SC4分配器「HSP14CS」とHDBaseT CSC受信器「HEX70CS-RX」を、2月10日から発売開始する。 価格はそれぞれ以下の通り。
- HDBaseT SC4分配器・HSP14CS:税込121,000円
- HDBaseT CSC受信器・HEX70CS-RX:税込38,500円
Blustream社では、4K HDR信号を、最大伝送帯域は10.2Gbpsと技術的制限のあるHDBaseT規格にて伝送できるよう、 カラースペース変換(CSC)技術をHDBaseT製品に実装したという。 CSC技術は、4:4:4または4:2:2をクロマサブサンプリングすることでHDMI信号のデータレートを低減させ、ネイティブ解像度とフレームレートを一定に保ちながら伝送することが可能。 受信器側で低データロスにて再変換処理し、高画質なHDMI信号に変換出力するとしている。
HSP14CS
HSP14CSは、入力されたHDMI信号を4つに分配し、各HDBaseT出力ポートにLANケーブルを接続して最大70m伝送可能なHDBaseT分配器(4K時は最大40m)。 CSC機能を有し、最大4K60Hz 4:4:4(18Gbps)HDMI入力信号に対応する。 カラースペース4:4:4をクロマサブサンプリングすることで、信号データレートを低減させ、ネイティブ解像度とフレームレートを一定に保ちながら、最大対応帯域10.2GbpsのHDBaseT規格にて長距離伝送する。
本体には、1系統のHDMI入力端子と、デイジーチェーン※1やローカルディスプレイ接続に最適な入力HDMI信号をパススルー出力するHDMI出力端子を1系統、 入力されたHDMI信号に重畳されたオーディオ信号をディエンベデッドし同時出力する同軸デジタルRCAと3.5mmステレオミニジャックを各1系統、 HDBaseT伝送用IR入出力端子を各1系統、PoC(パワー・オーバー・ケーブル)に対応したHDBaseT出力用RJ-45端子を4系統搭載するほか、EDID保持機能設定用DIPスイッチを備えている。
また、各HDBaseT受信器に接続されたディスプレイのEDID情報を元に、 各ディスプレイが対応した最大入力解像度に合わせて、4K60Hz 4:2:0または、1080p60Hz信号に変換出力する自動ダウンスケーリング機能を搭載※2。 異なる解像度のディスプレイを各HDBaseT受信機に接続した場合でもスムースな映像表示が可能となる。
HEX70CS-RX
HEX70CS-RXは、CSC機能を搭載したHDBaseT受信器。 CSC技術により、クロマサブサンプリングされたHDBaseT信号を低データロスで再変換処理し、高画質なHDMI信号に変換出力する。
また、受信したHDBaseT信号からオーディオ信号をディエンベデッドし同時出力する同軸デジタルRCAとアナログ音声RCA(L/R)端子を各1系統、 HDBaseT伝送用IR入出力端子を各1系統、 HDBaseTシリアル通信(RS-232)信号伝送用D-Sub9ピン端子※3を搭載するほか、 双方向型PoC 給電※4にも対応する。
両製品共通の特長として、Dolby TrueHD、Dolby Atomos、Dolby Digital Plus、DTS-HD Masterのオーディオフォーマットに対応し、ホームシアターなどでのサラウンドオーディオ環境でも活用できる。 また、複数のディスプレイやプロジェクターへ長距離伝送が必要な教室や講堂など、ソースとディスプレイの設置場所距離が必然的に遠隔となるマルチルームAV環境に最適だとしている。