フォトロンは、パブリックインターネットだけで高品質・低遅延で映像を伝送/共有し、リモートプロダクションにも活用できる映像伝送/共有クラウドサービス「Photron Live Cloud Service」のサービス提供を開始した。参考価格は税込19,800 円/週より。
同サービスは、SRTのストリームをクラウド上でルーティングできるアクセスポイントをサービスとして提供。これを活用することで、ユニキャストであるSRTのストリームを分岐したり、送信先デバイスへのストリーム情報の管理が可能になるという。エッジデバイス側(エンコーダやデコーダなど)にグローバル固定IPアドレスが不要となり、より簡易なネットワーク環境でSRTを利用することが可能としている。
WebRTCを利用することで、拠点の映像信号を遠隔地にいる担当者にも低遅延で共有可能。ブラウザで視聴可能なため、PC・モバイルなど、再生デバイスを選ばないという。低遅延で映像を共有できるため、遠隔地にあるシステムを遠隔操作(リモートオペレーション)することへの活用や、チーム/プロジェクトメンバー内でのリアルタイムでの映像共有、視聴の提供など利用シーンは多岐に渡るとしている。
SRTはパブリックインターネットでの利用を前提に開発されており、AES128/256での暗号化で大切な映像資産を保護する仕組みや、パケットロス等で失われた情報をARQ(パケット再送信要求) で補填する仕組みなど、高品質な映像をセキュアに伝送できる。
WebRTCでの映像モニタリングを利用する場合でも、「Photron Live Cloud Service」にログインする際のユーザ認証や、視聴アドレスへのアクセス制限を設けることで、管理者が許可したユーザにだけ映像を届けることを可能としている。
完全なサービスでの提供であることから、契約をしてからすぐに利用可能。環境構築や必要なアプリケーションの購入などは必要ないという。