Blackmagic Designによると、グラミー賞ウィナーであるアカペラグループ・ペンタトニックスのコンサート「The Evergreen Experience」が、映像制作会社MixOne Cinemaにより、Blackmagic URSA Broadcast G2およびURSA Mini Pro 12Kカメラを使用して、Blackmagic RAWで撮影されたという。
同コンサートの模様はソーシャルライブメディア・プラットフォーム「Moment House」を通じて4つのタイムゾーンで配信。Moment Houseは、ハリウッドレベルの高品質なマルチカメラによるシネマライクな映像に定評がある。コンサート運営を任されたMixOne Cinemaは、Blackmagic Design製品を使用して、高品質のルックを実現したとしている。
MixOne Cinemaの取締役であるケビン・ガルシア氏によると、 同コンサートは、薄暗く親密な雰囲気で行われたが、 URSA Broadcast G2は低照明条件でもグレインやノイズを気にせずに撮影できたという。
URSA Broadcast G2の6KセンサーとデュアルゲインISOについて、ガルシア氏は次のようにコメントしている。
薄暗いシーンで、品質を損なわずにゲインを上げられるのは素晴らしいですね。 この性能がなければ、これほどクリーンな映像は得られなかったでしょう。 ここで大きな違いが出たと思います。時々不安になることもあったのですが、URSA Broadcast G2に頼った結果、素晴らしい映像を得られました。まさに、ペンタトニックスのメンバーや私が望んでいた非常にクリーンで洗練された映像でした。
6KセンサーとデュアルISOは、Pocket Cinema Camera 6K Proで私がずっと気に入っていた機能です。 URSA Broadcast G2を使用し始めて、URSA特有の追加機能により、ワークフローを最大限に活用できるようになりました。 ジンバルやジブにマウントしてより多くのコントロールを使用できることや、追加のポート、そしてノンストップ収録が可能なデュアルCFastスロットなどですね。 例えば、一度会場にお客さんを入れてしまうと、ジブを下げてカードを交換することは不可能です。 しかし、ATEM Software Controlを介してカメラコントロールできること、そして2枚のカードをカメラに挿入できることにより、問題にはなりませんでした。どのようなジョブでも、完全にサポートできると思いますね。
URSA Broadcast G2に加え、ガルシア氏は4台のURSA Mini Pro 12Kも使用。この2種類のカメラは簡単にマッチでき、ハイダイナミックレンジおよびBlackmagic RAWにより、シネマライクなルックを得られた。
同氏はさらに、 Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K ProおよびPocket Cinema Camera 4K、ATEM 1 M/E Production Studio 4Kライブプロダクションスイッチャー、Blackmagic Video Assist 7" 12G HDRモニター/レコーダー、Mini Converters Optical Fiber 12Gを使用し、そしてカラーグレーディングにはDaVinci Resolve Studioを使用した。
ガルシア氏:コンサート会場のアリーナで、長いケーブルを何本も走らせる必要があったため、すべてのフィードを、光ファイバーを使用してATEMに送信しました。Mini Converterのおかげで、ファイバーケーブルの長距離送信や、ATEMを介したカメラのシェーディングが可能になりました。各カメラで個別収録し、プログラム出力はVideo Assistを使ってSSDに収録しました。
Blackmagic Design製品はすべて簡単に連携できるため、私たちのチームは驚くほど迅速かつ効率的に作業でき、シームレスなショーを実現できました。
ライブイベントから配信へ、そして両方のハイブリッドへと常に変化し続けるこの業界において、Blackmagic Design製品はあらゆるワークフローに対応可能なので、Blackmagic Design製品を使用することはとてもエキサイティングですね。ハイブリッドモデルは、普段このようなライブイベントを見ることができない自宅の観客にライブを届けることができるというメリットがあります。最近では、アーティストたちはコンサートツアーや、新譜およびアニバーサリー盤のリリースなどの特別なイベントの一環として配信を行うことを視野に入れているので、 個人的には、ハイブリッドモデルは当面の間続くと思います。業界にとって、新しくエキサイティングなビジネスモデルですね。