Blackmagic Design導入事例:南アフリカの競馬の場合

Blackmagic Designによると、南アフリカで権威ある複数の競馬場で行われる競馬の生放送で、多数のBlackmagic URSA Broadcastが使用されたという。

ライブプロダクションの専門家であるEFX Productionsは、ネルソン・マンデラ・ベイにあるフェアビュー競馬場の固定ギャラリーのインフラを組み込んだIPベースの4K放送ソリューションや、ケープタウンにあるケニルワース競馬場とダーバンヴィル競馬場を行き来する野外中継トラックを開発。

Blackmagic Design導入事例:南アフリカの競馬の場合

このシステムにより、現場の撮影チームがレースのライブ映像を撮影・制作して、世界中のスポーツチャンネルや支局に提供することが可能となった。

同社のテクノロジー部門のトップであるブレンダン・マーセイ氏は、次のようにコメントしている。

競馬場の放送システムが老朽化したため、鮮明で正確な映像を長距離送信できる最新の野外ワークフローを確立する必要がありました。撮影に関しては、2つのシステムで26台のURSA Broadcastカメラをしています。このカメラの全体的なパフォーマンスや多用途性は素晴らしいですね。

これらのカメラは、URSA Studio Viewfinderと共に、レーストラックの周囲に一定間隔で置かれたタワーに設置された。また、それぞれのセクションで求められるショットに応じて、様々なCanonレンズが装着された。URSA Broadcastの映像を補完するするために、複数の超スローモーションカメラやPTZカメラが使用され、レースを完全にカバーした。

Blackmagic Design導入事例:南アフリカの競馬の場合

マーセイ氏:URSA Broadcastは、低消費電力で大きな電圧入力に対応するため、小型のソーラーリグからの電源供給に最適です。これにより、カメラを継続して使用できます。高価な電源やハイブリッドのファイバーケーブルなどを用意する必要はありません。

このソリューションを繋ぐのは、会場中に張り巡らされたITグレードのファイバーネットワークである。複数のATEM Talkback Converter 4Kがカメラチャンネルを繋いで、各カメラ映像は制作デスクへと送信される。そこでプログラムがスイッチングされ、さらに放送局がアクセスできるように、クラウドベースのプラットフォームにアップロードされる。

マーセイ氏:EFX Productionsは長年に渡り様々な生中継を行なってきましたが、競馬の中継は今回が初めてで、このことが功を奏したと思います。私たちの課題は、新しい視点を取り入れ、高品質で見応えのある魅力的なレースを視聴者に届けることです。このソリューションの中心となったのが、URSA Broadcastをベースとした撮影のセットアップでした。このセットアップのおかげで、世界中の競馬ファンを画面に釘付けにするために必要な、中継のレベルと質を確保することができました。

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