Netflix、第94回アカデミー賞を席巻　最多、10作品27部門ノミネート

©「パワー・オブ・ザ・ドッグ」の一場面

Netflixは、2月8日(日本時間)に発表となった第94回アカデミー賞ノミネートで、合計10作品27部門の最多ノミネートを獲得した。特にNetflixオリジナル作品が多数ノミネート・受賞しており、注目が集まっている。なお各賞は2022年3月28日(日本時間)に発表される。

ベネディクト・カンバーバッチが〈彼史上最大級にヤバい男〉を演じる衝撃作「パワー・オブ・ザ・ドッグ」（独占配信中）。「ピアノ・レッスン」で知られる名監督ジェーン・カンピオンの11年ぶりの最新作が、「作品賞」「監督賞」「主演男優賞」など最多12ノミネートを獲得した。

過去に「ピアノ・レッスン」でも監督賞ノミネート歴を誇り、今回の2度目のノミネートで、"監督賞に2回ノミネートされた初の女性監督"となったジェーン・カンピオン、そして"撮影監督にノミネートされた二人目の女性"アリ・ワグナー。

主要キャストからは、カンバーバッチ初のオスカー受賞に期待がかかるほか、キルステン・ダンスト、ジェシー・プレモンス、コディ・スミット＝マクフィーにも注目だ。

アダム・マッケイ監督最新作の映画「ドント・ルック・アップ」(独占配信中)も、「作品賞」「脚本賞」など4ノミネートを獲得。本作は、レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、そしてメリル・ストリープ、ジョナ・ヒル、ケイト・ブランシェット、ティモテ・シャラメ、アリアナ・グランデ…という豪華キャストが集結。彗星衝突という地球の危機を発見した、落ちこぼれ天文学者ミンディ博士（ディカプリオ）としっかり者の教え子ケイト（ローレンス）が、世界中にその事実を伝えようと奔走するストーリーだ。

そして"ミュージカル界が誇る天才"リン＝マヌエル・ミランダ初監督のミュージカル「tick, tick…BOOM!:チック、チック…ブーン!」（独占配信中）では、アンドリュー・ガーフィールドが「主演男優賞」などにノミネート。ガーフィールドは、現実に押しつぶされそうになりながらも、決して夢を諦めない実在の作曲家ジョナサン・ラーソンを演じ、"夢"と"希望"をパワフルに歌い描いた。

さらに、「ロスト・ドーター」（独占配信中）ではオリヴィア・コールマンが「主演女優賞」、「The Hand of God」（独占配信中）は国際長編映画賞にそれぞれノミネート。

「ミッチェル家とマシンの反乱」（独占配信中）が長編アニメーション映画賞、「ことりのロビン」（独占配信中）が短編アニメーション映画賞ノミネートなどアニメーションも充実している。

さらに短編ドキュメンタリー映画賞では5本のうち、「オーディブル:鼓動を響かせて」「私の帰る場所」「ベナジルに捧げる3つの歌」（すべて独占配信中）の3本がNetflix作品となっている。

第94回アカデミー賞 Netflix作品ノミネート一覧