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ヨーロッパで最も荒れた海域で行われる1,830マイルのヨットレース「Solitaire du Figaro」。Image courtesy of @Alexis Courcoux

朋栄によると、同社取り扱いブランドのDejero Labs Inc.とクラウドビデオプラットフォームを提供しているDazzlは、フランスの制作会社Sea Eventsが担当したヨットレース「Solitaire du Figaro」のライブ中継をサポートしたという。

Sea Eventsは、Solitaire du Figaroにおいて、各ステージの開始時と終了時に、ヨットを操るスキッパーの様子をライブ撮影。カメラ、iPhone、ドローンで撮影されたそれぞれの映像ソースは、RTMPプロトコルでDazzlクラウドサーバーにストリーミング配信され、プロデューサーがDazzl上でスイッチングを行った。到着港にはプロダクションディレクターと2人のリモートコメンテーターを配置し、Facebook Liveで30,000人の視聴者とライブ配信を共有したという。

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制作用ボートからのライブ中継は、Dejero EnGoが手振れ防止レンズを付けたPMW-400カメラ映像の伝送を担った

Sea Eventsは、スキッパーの操艇作業をできるだけ伝えるために、港周辺の見通しの良い場所に複数の制作クルーを配置。陸上ではiPhoneを使用してインタビューを行い、ドローンを使用して上空からの映像を撮影。海上の過酷な環境に耐えられるように設計された制作用ボートでは、手振れ防止レンズを取り付けたソニー製PMW-400カメラで撮影し、その出力をモバイルトランスミッターDejero EnGoに接続。

Dejero EnGoは、6つの統合されたグローバルモデム、グローバルローミング接続サービス、交換可能なSIMモジュールを備えている。Smart Blending Technologyを利用して複数のネットワークを1つのサービスに集約することで、ネットワーク帯域を最適化したインターネット接続が可能で、高品質なライブ映像を0.8秒の低遅延で送信可能。

Dejero EnGoとDazzlを組み合わせることにより、フランス、アイルランド、スペインをまたいだヨットレースの各ステージで、Sea Eventsの制作クルーは信頼できるインターネット接続を維持しながら、Dazzlのライブ制作ツールやライブクリップツール、編集ツール、ビデオ配信ツールを簡単に利用することが可能になったという。

Sea Eventsのエルワン・リクゥイエCEOは、今回の取り組みについて次のようにコメントしている。

EnGoを使用すれば、海岸からどれだけ離れていても、ボートの動きや位置を気にしながらベストな撮影場所を探す必要はありません。国境越えや電波状態が悪い地域で、別のネットワークキャリアに切り替えたり、最も信頼性あるネットワークを探し続けるわずらわしさもありません。

DejeroとDazzlのテクノロジーを組み合わせることで、信頼性のある低遅延のライブストリーミング制作を実現できました。これらのソリューションでは、カメラ、ドローン、電話など、あらゆるタイプの映像ソースを数秒で接続できます。従来のコントロールルームは必要ありません。つまり、世界中のどこからでも、デジタルプラットフォーム、リニアプラットフォームを問わず、あらゆるプラットフォームにネットワークの安定性を備えた高品質のライブストリームを配信できるようになったのです。