EIZO、初の監視市場向け高感度カメラメイン写真

EIZOは、EIZOブランド初となるレンズ内蔵型の高感度HDズームカメラ「SSZ-9700」と高感度HDカメラ「SSC-9700」を、2022年3月に発売する。両機種の希望小売価格はオープン。

今回発表するSSZ-9700/SSC-9700は、同社が2018年にグループ会社に加えたカリーナシステムと共同で開発を行い、同社本社工場にて自社生産するカメラとしている。

両機種ともに超高感度なため、人の目や一般的なビデオカメラでは見えない暗闇などの低照度環境においても、カラーで鮮明な映像を撮影可能。河川・港湾などのインフラ施設の監視や、警察捜査などでの活用を見込んでいるという。

SSZ-9700は、コンパクトなカメラ本体に高倍率のズームレンズを内蔵。35倍光学ズームレンズと最大10倍の電子ズームを組み合わせることで、最大350倍のズーム比を実現。離れた場所にあり、見えにくい物体も容易に確認可能。ズームレンズを装備しながら小型・軽量なため、ハウジングや旋回台を小型化でき、設置が容易でシステムコストを低減できる。

EIZO、初の監視市場向け高感度カメラ説明写真
SSZ-9700

SSC-9700は、レンズを付属せず、目的に合ったレンズと組み合わせることにより、柔軟なシステム構成が可能としている。

EIZO、初の監視市場向け高感度カメラ説明写真
SSC-9700

同製品の詳細は以下の通り。

■2機種共通の特長

  • 212万画素の1/1.8型CMOSセンサーを使用
  • 高感度なイメージセンサーと独自の信号処理により、0.003lx※3の低照度環境下においてもカラーで鮮明な映像を撮影可能
  • FPGA(集積回路)に自社設計の回路を搭載し、独自のアルゴリズムで2D/3Dノイズリダクションを実施
  • HDR機能を搭載し、明暗の差が大きい場合でも、異なる露出レベルの映像を合成しダイナミックレ ンジの広い映像を撮影可能
  • RS-485通信機能により、遠隔制御での高度な監視システムの構築が可能
  • 低消費電力設計(SSZ-9700:11W、SSC-9700:7.5W)

■超高感度HDズームカメラ「SSZ-9700」の特長

  • 35倍光学ズームレンズと最大10倍の電子ズームとの組み合わせで 最大350倍のズーム比
  • ワンプッシュオートフォーカス、コンティニュアスオートフォーカス搭載
  • 光学デフォグ機能を搭載し、赤外領域で撮像することで、煙霧下でも鮮明な画像の撮影が可能
  • 映像出力用に3G-SDI、HDMI端子を搭載し、両端子からの同時映像出力も可能

■超高感度HDカメラ「SSC-9700」の特長

  • 視認性を向上させる独自のデフォグ機能を搭載し、煙霧下でも鮮明 な画像の撮影が可能
  • 映像出力用に3G-SDI、コンポジットビデオ(BNC)端子を搭載