ゼンハイザージャパン株式会社は、スタジオリファレンスヘッドホン「HD 400 PRO」を2022年3月17日に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税込36,300円。
HD 400 PROは、ミキシング、編集、マスタリング用のスタジオリファレンスヘッドホンで、6~38,000Hzの広い周波数特性を持つ。同社が開発した120Ωのトランスデューサーには、特殊なポリマーをブレンドしたダイアフラムが搭載されており、強力なドライバー・マグネットと組み合わせることで、深部まで非常にクリアな低音を実現したとしている。全高調波歪は0.05%以下(1kHz、90dB SPLでの測定)。
可聴帯域外でも音声を正確に再現し、音楽のニュアンス豊かなハーモニクスやアンビエンスへのアクセスを可能にすると同時に、明瞭なローエンドを実現したという。
HD 400 PROのヘッドホントランスデューサーはわずかに斜しており、レコーディングスタジオでモニタースピーカーを聴くときの最適な三角形のリスニングポジションを再現。また、HD 400 PROのオープンバックデザインは、クローズドバックデザインで必要とされる音響構造に邪魔されることなく、自然な音の広がりを可能にした。
この2つの要素により、ニュートラルで透明感のある、広くゆったりとしたサウンドステージを実現したという。
クリエイティビティを途切れさせないよう高い快適性を備えており、入念に設計された超軽量フレームがイヤーカップを適切な位置に配置し、耳への圧迫感を最小限に抑えたとしている。ソフトなベロア素材のイヤーパッドは何時間もプロジェクトに集中することが可能だ。また、耳を覆うデザインは、長時間のミキシングセッションでも耳の調子を保つため通気性が保たれている。
また、高度な空間オーディオ技術により入念に設計された音響効果のバーチャルミックスルームを作り出す、Dear Reality社のヘッドホン・モニタリング・プラグインと併用することが可能。dearVR MIXのSpatial Headphone Compensation機能にすでに統合されている。
さらに、3mのカールコードケーブルと1.8mのストレートケーブルが付属しており、いずれもポータブル音源用の3.5mm端子を搭載。また、6.3mmの変換アダプターが付属しており、ミキシングデスクやオーディオインターフェースとの接続が可能だ。