株式会社ソリトンシステムズは、モバイル回線を利用して高画質の動画をライブ中継するSmart-telecasterシリーズの最新モデルとして「Smart-telecaster Zao-X」(以下:Zao-X)を2022年3月に発売する。希望小売価格は税込979,000円。

Smart-telecasterシリーズは、公衆モバイル回線を使用して高品質な動画をリアルタイムで配信するソリューション。暗号化、接続認証などのセキュリティ機能も備え、放送メディアから警察、消防などの公共機関まで幅広く採用され、国内、海外で、災害現場やスポーツイベントなどの報道等で利用されているという。

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新製品のZao-Xは、MLU/LAN/USB-Etherによる4G・5Gに対応し、モバイル回線での4K60p伝送に対応。H.265/HEVC コーデックにより、転送データ量を抑え、4G/LTEや次世代通信5G・MECでも伝送可能。旧世代のH.264と比較して、同一ビットレートでの画質は約2倍に向上しているという。

また、同社独自の伝送技術「RASCOW」(Real-time Auto Speed Control based-on Waterway model)は「RASCOW2」へ進化し、映像伝送の課題だった遅延を大幅に短縮。4K映像の伝送も超短遅延化し、さらに次世代通信規格5GやMECなどの技術によってさらなる遅延短縮が可能だとしている。

Zao-X用に最適化された通信ユニット「MLU」(Multi Link Unit)をラインナップしており、nanoSIMを4枚挿入しマルチリンク環境の構築を実現可能。Zao-XとUSBケーブルで接続することで簡単に利用できるという。

ソリトンZao-X説明画像
MLU(Multi Link Unit)

なお、将来のファームウェアアップグレードで以下の機能に対応予定としている。

  • Wi-Fiによる映像伝送
  • GNSS対応
  • Bluetoothによるオーディオ入出力
  • HD View V5/Zao Cloud Viewによる映像受信