Blackmagic Designによると、「パワー・オブ・ザ・ドッグ」、「ベルファスト」、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」など、第94回アカデミー賞にノミネートされた様々な作品で、Blackmagic DesignのPocket Cinema Cameraデジタルフィルムカメラ・シリーズ、DaVinci Resolve Studio編集/カラーグレーディング/VFX/オーディオポストプロダクション・ソフトウェアなどが活躍したという。
Blackmagic Designは2022年度アカデミー賞ノミネート作品を世界中の視聴者に届けるためにクリエイティビティを発揮した、プロダクションおよびポストプロダクションのプロフェッショナルたちに祝意を表した。
VFX監督のケリー・ポート氏は、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のVFX収録に複数のBlackmagic Pocket Cinema Camera 4Kを使用。ポート氏は以下のようにコメントしている。
ポート氏:Blackmagic Pocket Cinema Camera 4Kは、VFXワークフローにおいて、非常に役立ちました。ポストプロダクションで重要なデータを収録するには、同カメラの高解像度が不可欠でした。
プロダクションにBlackmagic Design製品が使用された2022年アカデミー賞ノミネート作品の例
- 「Attica(原題)」:Kevin J. Burroughs撮影監督が、ドキュメンタリーのリモートインタビューで様々なカメラアングルの映像を表示するためにATEM Miniライブプロダクションスイッチャーを使用
- 「コーダ あいのうた」:DITのLeonard A. Mazzone氏が、Smart Videohub 16×16ルーターおよびUltraStudio 4Kキャプチャー・再生デバイスをオンセットの作業に使用
- 「フリー・ガイ」:DITのDaniel A. Hernandez氏が、DaVinci Resolve StudioおよびUltraStudioをオンセットの作業に使用
- 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」:VFX監督のKelly Port氏が、VFXの撮影に5台のBlackmagic Pocket Cinema Camera 4Kをウィットネスカメラとして使用
DaVinci Resolve Studioは、様々な分野において、ポストプロダクションのプロたちをサポートしている。Sound of Sunriseの映像エディター、トーマス・エンゲル氏は次のようにコメントしている。
エンゲル氏:DaVinci Resolveを使用していなければ、これほどスピーディかつ高品質に作業することはできなかったでしょう。まさに、最先端のストーリーテリング・ツールと言えます。編集、カラーコレクション、VFX合成に使用しました。
4Kのリアルタイム編集ワークフローを採用したことで、プロキシなしで作業できました。また一方で、Fairlightを使用して、予備のフォーリー、サウンドFX、オーディオ編集も納品できました。
ポストプロダクションにDaVinci Resolve Studioおよび関連の製品が使用された2022年アカデミー賞ノミネート作品の例
- 「Ascension(原題)」:Cédric von Niederhäusern氏が、DaVinci Resolve Micro Panelを使用してグレーディング
- 「ベルファスト」:Rob Pizzey氏(Goldcrest Post)がグレーディング、Russell White氏(Goldcrest Post)がオンライン編集およびフィニッシング
- 「ドント・ルック・アップ」:Matt Wallach氏(Company 3)がグレーディング
- 「ドライブ・マイ・カー」:北山夢人氏(株式会社IMAGICA エンターテイメントメディアサービス)がグレーディング
- 「フリー・ガイ」:Skip Kimball氏(Company 3)がグレーディング
- 「The Hand of God-神の手が触れた日-」:Grande Mela Digital Film Srlがグレーディング、コンフォーミング、フィニッシング。さらにデイリーのカラーサービスを提供
- 「Lead Me Home(原題)」:Leo Hallal氏がグレーディング、Ashley Pagán氏(ZAP Zoetrope Aubry Productions)がオンライン編集およびフィニッシング
- 「ミッチェル家とマシンの反乱」:Natasha Leonne氏(Company 3)がグレーディング
- 「ナイトメア・アリー」:Stefan Sonnenfeld氏(Company 3)がグレーディング。DaVinci Resolve Studioは、MR. X(後にMPCブランドに統合)のチームにより、VFXワークフローにも使用された
- 「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」:Matt Wallach氏(Company 3)がグレーディング。DaVinci Resolve Studioは、VFX監督のMatt Tinsley氏(TPO VFX)により、VFXワークフローにも使用された
- 「On My Mind(原題)」:Thomas Engell氏(Sound of Sunrise)が編集、合成、グレーディング、フィニッシング
- 「パワー・オブ・ザ・ドッグ」:Trish Cahill氏(Soundfirm)がグレーディング
- 「シャン・チー/テン・リングスの伝説」:Jill Bogdanowicz氏(Company 3)、Jared Pecht氏(同)、Charles Bunnag氏(同)がグレーディング
- 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」:Jill Bogdanowicz氏(Company 3)がグレーディング。DaVinci Resolve Studioは、MR. X(後にMPCブランドに統合)のチームにより、VFXワークフローにも使用された。VFX監督のEd Bruce氏(SSVFX)のチームは、VFX編集、デイリーおよびレビュー、ライブカラーセッションに使用
- 「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」:Yohance Brown氏がグレーディング
- 「ベナジルに捧げる3つの歌」:Brian Hutchings氏がグレーディング。Joe Bogdanovic氏(Different By Design)がIMFデリバリー
- 「tick,tick…BOOM!: チック、チック…ブーン!」:Stephen Nakamura氏(Company 3)がグレーディング
- 「ウエスト・サイド・ストーリー」:VFX監督のAaron Weintraub氏(MR. X ※後にMPCブランドに統合)が、VFXワークフローにDaVinci Resolve Studioを使用
- 「When We Were Bullies(原題)」:Robert Arnold氏(Lateral Films)がグレーディング。DaVinci Resolve Mini Panel、DeckLink 4K Extreme 12Gキャプチャー・再生カード、DeckLink Mini Recorder、Mini Converter SDI to Audioを使用
株式会社IMAGICAエンターテイメントメディアサービスの北山夢人氏は次のようにコメントしている。
北山氏:カラーグレーディングでDavinci Resolveを使用しました。作品を仕上げる上でお客様とのコミュニケーションは重要です。相手の狙いや意図の本質を理解する事が極めて大切です。コミュニケーションにウエイトを置きたい場合、肝心なのは私自身の作業環境にストレスがないことです。DaVinci Resolveを使用する事でストレスなく、クオリティに集中する事ができました。