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Avidは、第94回アカデミー賞において、作品賞受賞「コーダ あいのうた」をはじめ、Avidのツールを使用し作品賞候補に輝いたユーザーに賛辞を送った。さまざまな部門のノミネートおよび受賞者が、Avidのクリエイティブ・ツールを用いていたという。

編集賞部門では受賞した「DUNE/デューン 砂の惑星」のジョー・ウォーカー氏を含む全ての候補者がAvid Media Composerを使用し、作品の編集を行った。

ACE編集者のマイロン・カースタイン氏とアンドリュー・ワイスブラム氏は、脚本家ジョナサン・ラーソン氏の自伝ミュージカル作品「tick,tick…BOOM!:チック、チック…ブーン!」でノミネートされた。2人は次のようにコメントしている。

アカデミー賞編集賞にノミネートされて光栄です。この映画は、ジョナサン・ラーソンの人生を讃えるだけでなく、芸術の制作過程を明らかにするものです。ジョナサンの過去、現在、保存された映像やミュージカルのシーケンスを織り交ぜて、シームレスに編集するよう心掛けました。フォッシー、ソンドハイム、リンそしてラーソンに触発された複雑なノンリニア物語です。20年以上にわたるAvidの定番編集システムなしには何もかも不可能でした。

音響賞部門にノミネートされた「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のリチャード・フリン氏、ロバート・マッケンジー氏、タラ・ウェブ氏、および「ベルファスト」のデニース・ヤーデ氏、サイモン・チェイス氏、ジェームズ・マザー氏、ニヴ・アディリ氏は、作品の音響に業界標準のデジタル・オーディオ・ソフトウェアAvid Pro Toolsを使用した。

「パワー・オブ・ザ・ドッグ」でサウンド・エディターを指揮したマッケンジー氏は、Avid S4でオーディオをプレミックスし、Avid S6を使ってソフトキーやレイアウトをインポートしたという。

マッケンジー氏:「パワー・オブ・ザ・ドッグ」での皆の仕事を誇りに思います。工程の全段階でAvidのソフトウェアとハードウェアを使用しました。サウンドトラックは、本当にこのワークフローから恩恵をうけました、アカデミー賞にノミネートされ、皆、身の引き締まる思いです。特に、オーストラリアの女性リレコーディング・ミキサーがノミネートされたのは初めてとのことで、大変うれしく思います。おめでとう、タラ・ウェブ!

Avid CEO兼社長のジェフ・ロシカ氏は次のようにコメントしている。

ロシカ氏:映画業界がAvidの制作ツールやソリューションを採用して、アカデミー賞のノミネート作品や受賞作品に命を吹き込み続けていることを光栄に思います。今年は、8部門の表彰が生中継されませんでしたが、音響賞や編集賞などの部門がパワフルな映画制作には不可欠であることをファンや視聴者に知ってもらい、祝福したいと願っています。このような素晴らしい編集の功績なくして、優れた映画制作はあり得ません。

映画編集のコミュニティは、30年にわたりMedia Composerに信頼を寄せ、その技術において成果をあげてきました。1996年、Avidユーザーがアカデミー賞編集賞を初めて受賞し、1998年には映画編集におけるMedia Composerのコンセプト、システム・デザイン、エンジニアリングで、Avidがオスカーを受賞した。

Avidのアーティスト・リレーションズを率いるマット・フューリー氏がホストを務めるThe Rough Cutポッドキャストでは、映画やテレビのトップエディターがその技を語っている。最近のポッドキャストでは、「DUNE/デューン 砂の惑星」、「パワー・オブ・ザ・ドッグ」、「tick,tick…BOOM!:チック、チック…ブーン!」などの受賞作や話題作を手掛けたクリエイターたちが登場している。