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株式会社バイオスは、2U 6bayコンパクト省スペース・ラックマウント型外付けストレージ(DAS)・ECLAIRPRO RAID「ER206B32シリーズ」を発売した。希望小売価格はオープン。

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フロントベゼルを標準添付

ER206B32シリーズは、自社開発の新設計ハードウェアRAID6コントローラを搭載。ディスクアクセスの高速化のため、PCIe接続のRAIDコントローラを新開発したという。同社のハードウェアRAIDコントローラにはメインチップとしてFPGAを採用し、RAID機能を集約。今後この新設計ハードウェアRAIDコントローラのプラットフォームを使い製品ラインナップを拡充していくという。

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新設計ハードウェアRAIDコントローラ

背面には高速転送を実現するUSB3.2Gen2(理論値:10Gbps)と、従来からのeSATAインターフェースのダブルインターフェースを搭載し、各種サーバーやPCの外付けストレージとして大容量の領域を提供。USB3.2/eSATAインターフェースには新たにケーブルの抜け防止用コネクタホルダ機能「リテロック」(特許出願中)を採用した。

搭載HDDは2TB/4TB/8TB/12TB/16TBの5種類を用意し、RAID6構成で約8TB~64TBの大容量に対応している。

SNMP(Simple Network Management Protocol)による監視が可能で、ネットワーク経由で装置の状態監視が可能。本体前面に液晶パネルを搭載し、装置単体で設定の確認やエラー状況の確認が可能となっている。常にバックグラウンドでディスク面のリードチェックを行い、リードできない不良セクタが発見された場合には、リードできなかったデータを他のドライブから復活させることによりシステム障害を未然に防ぐとしている。また、HDD全領域を定期的に自己診断するパトロール技術を搭載している。

ソフトRAIDでは、データの書き込み処理が順次処理のため、パリティの不整合は内部に蓄積され、HDDがダウンした時に初めて修復できないことが判明する。バイオスのハードウェアRAIDは、データの書き込みが同時並行で実行されるため、パリティの整合性が確保されるという。

バイオスでは製品で利用するHDDに品質・性能の安定したHDDを採用。全品国内でスクリーニング済みの合格品のみ使用。日本国内工場でRAID設定完了状態(出荷時RAID6)で納品され、到着したその日から利用可能だという。