Matterport, Inc.は、日本法人となるマーターポート株式会社を設立したことを発表した。日本における販売流通網を拡大し、導入支援・サポート体制を拡充し、事業展開を本格的に拡大していくという。
Matterportは、あらゆる建物空間を簡単に、高精度、高品質に物理的なモノからデジタル空間上にコピーし再現できるソフトウェアプラットフォーム。LiDARを搭載するスキャナー、自社製のMatterport Pro2カメラ、Matterport Captureアプリをインストールしたスマートフォンなど、様々な端末で建物空間をキャプチャー可能。
全世界で、2021年はアカウント契約者数が98%増、売上高が141%増と成長。日本においても、不動産業界では三菱地所レジデンス、建設業界では竹中工務店をはじめとする数多くの大手企業が採用し、売上の拡大、経費削減、ならびに業務効率化を実現しているという。
マーターポート株式会社 日本法人執行役員社長 蕭敬和氏は次のように述べている。
今日に至るまで、主要IT企業を始めとするプラットフォーマーが、世界中のテキスト情報や人々の関係性をデジタル化し整理することによって、サービスの合理化を進めてきました。次は物理的世界の全てがデジタル化されるとも言われる昨今、Matterportは空間のデジタル化をけん引する企業として注目を集めております。
日本国内の一般的なパノラマ写真ベースのVRは、不動産業や観光業の販売促進にて主に使われていますが、空間を3Dとしてデジタル化できるMatterportのデジタルツイン技術は、ゼネコンや設計会社では竣工記録・施工進捗管理・遠隔検査のために、製造業や工業プラントでは施設管理・緊急対応の現状把握・業務教育のために、アパレルや小売業では店舗デザイン・マーチャンダイズ管理・スタッフ教育のために、ホテルや民泊業では予約販促・施設管理・スタッフ教育のために、様々な用途や業務で利活用されています。
国内VR市場の限定された用途にとらわれないように、Matterportデジタルツインが様々な業界、業務、用途や目的で利活用されるように、提案するシステムインテグレーターや流通販売会社と共に、導入するすべての企業に対して、広く啓蒙および提案し、新規顧客獲得と継続利用顧客の両立を実現してまいります。これにより、欧米のMatterportの急成長と同様のペースで、日本国内の事業を成長させていく所存です。