AJA Video Systems社は、BRIDGE NDI 3Gの新しいファームウェアv1.5を発表した。BRIDGE NDI 3Gは、NewTekが開発したIPビデオ伝送方式(Video over IPプロトコル)NDIとSDIの間で高密度な変換を実現する。AJAのウェブサイトから無料でダウンロード可能。
ファームウェアv1.5では、最新バージョンのNDI 5に対応し、さまざまなパフォーマンスが強化された。主な機能強化として、検出サーバーとの互換性、時間にシビアなワークフロー向けの低遅延設定、タイムコードのサポート、システム時刻のオプション拡大、リモート管理向けの動的な接続帯域幅の検知などが含まれる。
BRIDGE NDI 3Gは、NDI I/O用のデュアル10GigE オンボードNIC、ウェブ経由のリモートコントロール、最大16チャンネルのSDI I/Oに対応する3G-SDI端子を高密度に搭載。コンパクトな筐体で、最大4チャンネルの4K、16チャンネルのHD、またはHDと4Kの混在したNDIエンコード/デコードが可能となっている。
BRIDGE NDI 3G v1.5では、NDI 5が新たにサポートされた。NDI 5はNewTek社が開発したIPプロトコルNDIの最新バージョンで、高品質かつ低遅延のライブビデオを世界各地のデバイスと簡単に共有できるという。
また、拡張し続ける大規模なNDIインフラ向けに、検出サーバーにも対応。ネットワーク上に何百ものNDIソースがあるプロダクション環境でも、NDIデバイスのパフォーマンスを維持できるとしている。
NDI対応機器はタイムコードに対応していない場合が多いが、BRIDGE NDI 3G v1.5ではSDIソースをNDIワークフローへ簡単に統合するため、タイムコード機能が加わったという。SDI/NDI変換にVITC、LTC、またはTODを割り当てられる。時間制御機能の拡張により、オンラインシステムでは現地時間のタイムゾーンを表示させ、オフラインシステムでは任意のタイムゾーンも使用できる。
BRIDGE NDI 3G v1.5では公共のインターネットや不安定なネットワーク経由でシームレスにリモート管理するため、動的な帯域幅検知に対応。帯域幅が変動しても自動的に調整され、リモートでのアクセスやコントロールを継続できる。また新しい低遅延設定により、ネットワーク条件の範囲内でプロダクション環境の微調整、高品質なビデオフィードの維持、スピードの求められるワークフローへの対応も可能。
AJA Video Systems社の社長Nick Rashby氏は次のようにコメントしている。
BRIDGE NDI 3Gは既存のベースバンドSDIのインフラを備えた施設が、IPワークフローも活用できるように開発されました。今回のアップデートではSDI/NDI変換機能が強化され、最高品質のビデオフィードに対応したため、非常に要求の高いプロダクションの管理を実現します。BRIDGE NDI 3G v1.5なら既存のSDIインフラを有効活用しながら、ハイエンドで低遅延のIPビデオを使ったメリットも得られます。