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ソニーは、35mmフルサイズ対応α Eマウントレンズとして、大口径標準ズームレンズGマスター「FE 24-70mm F2.8 GM II」を2022年夏に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税込300,000円前後。

FE 24-70mm F2.8 GM IIは、大口径でありながら手軽に持ち運べる標準ズームレンズ。超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズを含む最新の光学設計などにより、プレミアムレンズシリーズのGマスターならではの優れた解像性能をさらに向上させつつ、新開発の11枚羽根の円形絞りと球面収差の最適化などにより、なめらかで美しいぼけ描写を実現するという。

また、同社独自のXD(extreme dynamic)リニアモーターや、フローティングフォーカス機構などにより、従来と比べてズーム中のAF追従性能が約2倍向上。さらに、最新のレンズ設計技術により、快適な撮影を実現する操作性、静粛性、信頼性を徹底的に追求しながらも、従来機種から約2割小型軽量化している。

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超高度非球面XAレンズ2枚を含む計5枚の非球面レンズを効果的に配置。ED(特殊低分散)ガラス2枚とスーパーEDガラス2枚に加え、フローティングフォーカス機構も搭載し、色収差、非点収差、歪曲収差、コマ収差を徹底的に抑制した、ズーム・フォーカス全域で単焦点に迫る高い解像性能を実現したという。

レンズ全面に均一な薄膜を施す同社独自の「ナノARコーティングII」により、逆光時でもゴーストやフレアを大幅に抑制し、クリアな描写を実現する。新開発の11枚羽根の円形絞り、球面収差の最適化、XAレンズの高い面精度管理などにより、ズーム全域でなめらかで美しい、こだわりのぼけ描写が可能だという。

2つのフォーカスレンズ群を動かすフローティングフォーカス機構により、最短撮影距離 ワイド端0.21m/テレ端0.30m、最大撮影倍率0.32倍の高い近接撮影性能を搭載。4基のXDリニアモーターとフローティングフォーカス機構、高度なレンズ制御により、動体への高い追従性能を実現し、ズーム中はAF追従性能が従来比約2倍向上。フルサイズミラーレス一眼カメラ「α1」との組み合わせでは、最高30コマ/秒の高速連写を実現する。

新開発の絞りユニットにより、絞った際の撮影でもAF追従高速連写が可能。動画撮影時の映像の品位に徹底的にこだわって設計されているという。最新のレンズ設計技術により、フォーカス中の画角変動(フォーカスブリージング)を抑制し、動画に求められるなめらかな表現を実現するとしている。

フォーカスブリージングを補正する、カメラ本体の「ブリージング補正機能」にも対応。高推力で静粛な駆動が可能なXDリニアモーターや新開発の絞りユニットにより、動画撮影中の駆動音や振動を抑制する。フォーカスリングの回転角度に反応よく追従するリニア・レスポンスMFを搭載。優れた操作感を実現し、撮影者の意図を反映した精緻なピント合わせが可能だという。

従来機種から約20%軽い質量約695g、レンズ全長の約16mmの短縮、体積約18%減の小型軽量化を実現し、世界最小・最軽量を達成した。ズームリングの重さの選択ができる、ズーム操作感切り替えスイッチを搭載。持ち運び時や三脚使用時、撮影時など用途に合わせてSmooth/Tightを切り替え可能だ。

Eマウント標準ズームレンズとして初めて、絞りリング、絞りリングクリック切り替えスイッチ、アイリスロックスイッチを搭載し、即時性の高い絞り操作を可能としている。カメラ本体から好みの機能を一つ割り当てることのできるフォーカスホールドボタンを2カ所に配置。レンズフードは円偏光フィルターやNDフィルターを操作しやすいようにフィルター窓を備えている。

屋外でも安心して撮影できる防塵・防滴に配慮した設計となっており、汚れを防止するフッ素コーティングをレンズ最前面に使用している。