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Blackmagic Designによると、HBOのドラマシリーズ「The Gilded Age」のVFXに、Blackmagic URSA Mini Pro 12Kが使用されたという。VFX監督のレズリー・ロブソン=フォスター氏はまた、1882年のニューヨークシティを舞台としたこの時代劇で、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6Kをウィットネスカメラとして使用した。

「The Gilded Age」は、大きな変革と富の時代にあるアメリカ社会を背景に、世襲制の資産家である"オールドマネー"と、新興の成功者である"ニューマネー"との対立を描いている。クリスティーン・バランスキー、シンシア・ニクソン、キャリー・クーン、ルイーザ・ジェイコブソンらが出演する「The Gilded Age」は、社会的な戦いの中心であるヴァン=ライン家とラッセル家を軸に展開していく。

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9つのエピソードで構成される同シリーズにおいて、VFXチームは1,500ものVFXショットを作成。1880年代の時代を反映した街並みから、列車の事故、満員の音楽ホールのコンサート、フェリー乗り場まで、あらゆるシーンを網羅している。ロブソン=フォスター氏は次のようにコメントしている。

ロブソン=フォスター氏:このプロジェクトは、多くがバーチャルであるという意味で非常にユニークですね。入り口など、ほんの一部だけを物理的なセットにして、完全なグリーンバックで撮影した大規模なシーンも多いですね。

ハイライトは、ヴァン=ライン家とラッセル家が住んでいた、ニューヨークシティの5番街とマディソンアベニューの間にある61番街の作成でした。このストリートを実際に物理的に構築し、その後コンピューターグラフィックでバーチャルに仕上げました。このシーンでは、セントラルパークに面した風景のプレートを撮影する必要があったので、Blackmagic URSA Mini Pro 12Kを使い、Blackmagic RAWで撮影しました。

コロナ禍のため、多くの夏のシーンを冬に撮影したので、木のプレートの撮影も多かったですね。CGの木も使いましたが、間違いなくプレートを使って合成する方が良かったです。

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撮影中、ロブソン=フォスター氏は、Blackmagic URSA Mini Pro 12Kの使い勝手の良さを重宝したという。

ロブソン=フォスター氏:プレート撮影の際は可能な限りフレキシブルで、少人数のVFXチームにする必要がありました。Blackmagic URSA Mini Pro 12Kのおかげで、効率がアップしましたね。Blackmagic URSA Mini Pro 12Kは非常にユーザーフレンドリーで、インターフェースも考え抜かれています。時間の制限があったり、太陽光が刻々と変化するような現場では、メニューにてこずらずに必要な機能に簡単にアクセスできることが重要です。

同様に、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6Kの直感的なBlackmagic OSとコンパクトなデザインは、ウィットネスカメラとして理想的であった。

ロブソン=フォスター氏:メインユニットで撮影している間に、VFXカメラをすばやく的確にセットアップする必要がありました。コンパクトなBlackmagic Pocket Cinema Camera 6Kは、ウィットネスカメラとして使用するのに適しています。メインユニットのカメラに向かって撮影することで、ポスプロで窓や馬車の映り込みに使う映像を得られました。

このように壮大なスケールのドラマでは、ディテールが重要になってきます。バーチャルセットに頼るところが大きくても、VFXプレートやウィットネスカメラのフッテージを差し込むことで、VFXにリアリティを持たせることができます。Blackmagic Designカメラは、必要なシーンを簡単にキャプチャーできます。冬の景色を夏にすることや、140年の時を遡って1880年代のシーンを撮影することもできるんです。

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