Blackmagic Design導入事例: ゲーミングおよびeスポーツのエージェンシー「PLG」の場合

Blackmagic Designによると、ドバイを拠点とするゲーミングおよびeスポーツのエージェンシーPLGがBlackmagic URSA Broadcast G2およびATEM Constellation 8Kを中心に設計したプロダクションスタジオを展開したという。

同スタジオのオーディオ、ビデオ、グラフィックのソリューションは、システムインテグレーターであるUBMS社のサポートにより提供された。またUBMS社は製品トレーニングやワークフローのコンサルティングも提供した。

PLGは、中東・北アフリカ地域を対象に、ファッション、食品、小売など、ブランドコンテンツを通じて若者層をターゲットとし、コミュニティエンゲージメントの進化を目指す、グローバルな消費者ブランドと連携している。

Blackmagic Design導入事例: ゲーミングおよびeスポーツのエージェンシー「PLG」の場合

同社のプロダクト&プロダクション・ディレクターであるアーナー・ジョンソン氏は次のようにコメントしている。

ジョンソン氏:ゲームの発売やアクティベーション、トークショー、スポンサー付きの大会などを通して、アラビア語圏のゲーム市場をターゲットにしたコンテンツ制作が急増しています。このようなチャンネル向けのコンテンツは、新鮮で魅力的である必要があるので、増え続ける顧客リストと制作のニーズをサポートできる、機敏なソリューションが必要でした。

同社の1万平方メートルの施設には、複数のグリーンスクリーンとプレゼンター用ステージを備えた柔軟なバーチャルスタジオがあり、制作間のターンアラウンドを驚くほどスピーディに行えるという。

同スタジオ内のアクションは、Blackmagic URSA Studio Viewfinderを搭載した複数のBlackmagic URSA Broadcast G2で撮影され、ライブ信号は「Unreal Engine」で作成されたバーチャル環境にSDI経由で送信される。

ジョンソン氏:これらのコンテンツパッケージでは、ライブとバーチャルをシームレスにつなげることが不可欠です。ブランドとゲーマーの両方が最高のプロダクションバリューを求めています。

最近の大会では、プレーヤーたちが戦うゲームをベースにダイナミックな環境をデザインし、プレゼンターと解説デスクをイベントの中心に配置し、すべてリアルタイムで行いました。スタジオからの映像は鮮明でディテールまで鮮明であることが必要でした。ゲーム内のプレゼンターチームのリアリティーを維持するためです。

Blackmagic Design導入事例: ゲーミングおよびeスポーツのエージェンシー「PLG」の場合

ATEM Constellation 8KおよびATEM 2 M/E Advanced Panelが制作スタジオのハブとなることで、同社のチームは複数フォーマットのソースを処理できるという。また、ゲームプレイ、統計、スタジオコンテンツ、地域のプレーヤーからのリモートフィードを組み込んだマルチレイヤーのライブミックスも提供可能になるとしている。さらに、同チームはスイッチャーの複数のM/Eを使用して、内蔵クロマキーヤー使用中の遅延を低減し、スタジオのエレメントをさらにバーチャル環境に融合させたという。

ジョンソン氏:視聴者に完全なゲームプレイ体験を提供するエキサイティングな番組を制作するには、多くのエレメントを同時に画面に表示できる「SuperSource」などの機能を多用しています。Blackmagic Design社のキャプチャーカード「DeckLink I/O」もコンテンツデザインにおける大きな要素となっており、オーバーレイや、クライアントのための特注ブランドコンポーネントの基盤となっています。

同スタジオはオープン以来ほぼ常時使用されているという。同氏は、ライブおよびバーチャルの両方のコンポーネントに柔軟性があることが、驚異的な作業効率を実現していると明かす。

ジョンソン氏:このソリューションのモジュール性により、制作から制作への移行が劇的に簡素化されました。次の番組のためにスタジオ収録を簡単にリセットでき、必要なグラフィックや背景をすばやくアップロードできるようになりました。大手ブランドは、マーケティングの未来がオンラインやゲームプラットフォームのコンテンツにあることを分かっています。私たちのスタジオは、スピードだけでなく、放送レベルのプロダクションバリューという点でも大きなアドバンテージがあります。

Blackmagic Design導入事例: ゲーミングおよびeスポーツのエージェンシー「PLG」の場合