ソニーは、ボリュメトリックキャプチャ技術で映像コンテンツ制作が可能なボリュメトリックキャプチャスタジオを「清澄白河BASE」内に開設し、2022年7月に稼働開始する。
清澄白河BASEは、ソニーPCLのクリエイティブ拠点で、バーチャルプロダクションによる撮影・制作ソリューションの提供をはじめ、新しい映像表現手法および制作ワークフローの開発を進めている。
ボリュメトリックキャプチャ技術は、スタジオを取り囲む100台以上のカメラで撮影した実在の人物や物体を、3次元のデジタルデータに変換し、任意の方向から見た3D映像として高画質に再現できる技術。この技術によって実在するアーティストのパフォーマンスを高精細に取り込み、高画質なCGと融合させることで、全く新しいエンターテインメント体験を作ることができる。VRや仮想空間でのライブ配信など、いわゆるメタバースに向けたコンテンツ制作需要の高まりを受け、近年注目を集めている映像制作技術だ。
ソニーでは、グループ各社の強みを活かす新規事業探索活動(コーポレートプロジェクト)を進めている。2020年には、ソニーグループ本社ビル内に複数人の撮影が可能なボリュメトリックキャプチャ専用のスタジオを設置し、グループ横断で関連技術の研究開発に取り組んできたという。今回のスタジオ開設を機に、ソニーがこれまで培ったボリュメトリックキャプチャ技術による撮影・制作ソリューションの事業化に向けた検証(PoB: Proof of Business)を行うとしている。
ボリュメトリックキャプチャ技術関連作品
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