朋栄、第7回関西放送機器展の出展概要を発表。ビジュアル・グラフィックスと共同でIP/クラウド関連ソリューション紹介

2022.06.30

株式会社朋栄は、2022年7月13日、14日（木）の2日間、大阪南港ATCホールにて開催される「第7回関西放送機器展」に出展する（ブースNo.A-16）。朋栄は、関連会社のビジュアル・グラフィックス株式会社と共同で出展し、最新のIP/クラウド関連ソリューションを紹介する。

主な展示製品は以下の通り。

クラウド関連ソリューション

クラウドコンソール「ceacaa」

テロップ制作アプリケーションや編集アプリケーションをクラウド上で動作させる「コンソール機能」を提供。高速画面転送技術により、クラウドであることを意識させない快適な制作環境を実現し、端末数・作業場所・ローカルHDD容量に縛られないフレキシブルな制作ワークフローを構築。暗号化、ユーザー認証、セキュアなデータ送受信により機密性を担保。安心のクラウド制作環境を提供する。

クラウド連携テロップ制作「TS-Cloud」

放送局のテロップ制作で活用されるVWSシステム。放送局内にあるシステムと連携、共存させながら、局内と同じインターフェース、操作性で、クラウド上においてテロップ制作が可能。場所、端末数に縛られないテロップ制作ワークフローを実現するという。

MXFエンコーダーMXR-350からクラウドストレージwasabiへ、ダイレクトにクラウドインジェストした素材を活用しながら、クラウド上でテロップをデモ制作する。

クラウドストレージサービス（ビジュアル・グラフィックス株式会社）

Wasabi Hotクラウドストレージ（米Wasabi Technologies社）はAmazon Web Service（AWS）のAmazon S3と互換性を持つクラウドストレージサービス。データ転送無料で利用でき、高速なデータ読み書き、高い信頼性とセキュリティを確保している。

ノンリニア編集機「MPCV-WS」（ビジュアル・グラフィックス株式会社）

Adobe Premiere ProのためのVGIオリジナルHD編集端末パッケージの第2世代モデル。会場にて初披露となる。

IP関連製品

IP対応マルチビューワー「MV-1640IP」

25GbE対応のIPポート4基を搭載し、最大5台のモニターに、25ウィンドウの表示が可能なマルチビューワー。従来製品と同等機能のレイアウトマネージャーを標準添付し、操作性を変えることなく運用が可能だ。SMPTE ST 2110、ST 2022-6で、HD最大16ストリーム、または4K最大4ストリームのIP入力が可能。オプションでSDI 16入力を追加し、最大32入力までIP/SDI素材を混在表示できる。

発売予定製品

IP/SDIマルチチャンネルシグナルプロセッサー「FA-1616」

SMPTE ST 2022、ST 2110、12G-SDIの混在利用が可能なマルチチャンネルシグナルプロセッサー。BBまたはPTPによる同期が可能。FA-9600で培ってきたダイナミックレンジ変換、色域変換などを多チャンネルで実現する。Software Defined処理により、制作ワークフローに応じた機能カスタマイズができるという。

オールインワンプロダクションシステム「MFR-3100EX」

MFRシリーズで培った堅牢性を活かし、ルーティングスイッチャー機能に加え、Software Defined処理により1M/Eスイッチャー機能やストリーミング配信機能を追加し、オールインワンプロダクションシステムを実現した。朋栄としては初めて米国NewTek社のNDI入出力に対応。中継車やコンテンツ配信現場に最適だという。

HVS-490用NDI入出力カード「HVS-NIF」

ビデオスイッチャーHVS-490に、ライブストリーミング制作で活用が進むNDI入出力を追加した。既存ワークフローを変えることなくNDIを入出力可能にするオプションカード。

各種ソリューション

小型モバイルトランスミッター「EnGo 265」（カナダDejero社）

H.265またはH.264ビデオを生成し、複数のIPネットワークを活用して伝送する。厳しいネットワーク条件下でも、低い遅延で優れた画質を確実に配信可能だという。車載やバックパックへの装着、ドローンに搭載でき、ニュース報道をはじめ、スポーツ報道、ライブイベント中継など、中継現場、移動中を問わず活用できるとしている。

5G対応デバイス「K5G-C-100A」（京セラ株式会社）

公衆網/ローカル網の双方で利用できるデュアルSIMに対応しており、通信方式は5G NR（Sub6/mmW）、Local5G（Sub6/mmW）、4G LTE（マルチバンド）に対応。各種機器はUSB Type-C、Wi-Fi、Bluetoothによりネットワークに接続でき、大容量データの高速転送に最適だという。変換アダプターの利用により、有線LAN接続やRS232C接続も可能だ。HDMI入出力も可能で、高精細・高品質な映像伝送に対応している。