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ティアック株式会社は、同社が輸入代理店を務めるイタリアAEB Industriale社のプロオーディオブランド、dBTechnologiesの2-Wayアクティブコアキシャルステージモニター「FMX 10」および「FMX 12」を2022年9月下旬に発売する。希望小売価格は以下の通り。

  • FMX 10(10インチLFドライバー):税込112,200円
  • FMX 12(12インチLFドライバー):税込149,600円

FMXシリーズは、2-Way同軸設計、ポールマウントに対応するホーンデザイン、リニアフェーズFIRフィルターの優れた位相特性による濁りのない音が特長のモニタリングソリューション。

低消費電流で動作し、高出力を実現するClass-Dアンプを内蔵。RMS出力は、FMX 10=400W、FMX 12=600Wを出力する。即戦力として使えるプリセットにより仮設現場でも迅速なサウンドメイキングが可能となっている。

Class-Dアンプに内蔵されるDSPにより、ステージモニター用として6パターン、ポールマウントスピーカー用として2パターンの合計8つのプリセットからシーンに合わせて手軽にサウンドを変えられる。

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同シリーズでは、HF/LFに帯域分割させるクロスオーバーフィルターにリニアフェーズ FIRフィルターを採用し、位相周波数特性の波形の崩れを起こさず、HF(高域用)とLF(低域用)から一定の位相特性を保ちスムーズな出力を実現する。同軸スピーカーは、ウーハーとツイーターが同一軸に組み込まれており、発音源が物理的に一点となることで、音源軸のズレによる位相差を軽減し、リニアフェーズFIRフィルターと相まって安定した定位感のあるサウンドを奏でる。

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側面部には36mmポールマウントホールを装備し、標準的なスピーカースタンドに設置することが可能。DSPプリセットの切替と併せてメインスピーカーとしても活躍するユーティリティ性を兼ね備えている。また、ホーンが装着されているスピーカーユニットを回転させることにより、カバーエリア(指向角)を変えることができる。

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アンプ部の冷却方式は、自然対流式を採用したファンレス仕様。パフォーマーのみならず、最前列のオーディエンスに対しても、ファンの駆動音が演奏を妨げる心配がないという。繊細なニュアンスを必要とする、アコースティックライブやクラシックコンサートでも活躍するとしている。入出力接続端子や操作部を側面に配置し、客席側にコネクターやコントロール部を見せないデザインになっている。

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FMX 12の入出力接続端子/操作部
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FMX 12の背面

FMX 10とFMX 12は、2022年9月5日~9日にティアック本社ショールームにて開催される展示試聴会で見ることができる。