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Leitzは、フルフレームプライムレンズの新製品「Leitz HUGO」シリーズ(以下:HUGOシリーズ)を発表した。同社のHUGOシリーズは、小型、高速、軽量で、ライカMレンズの個性を十分に発揮し撮影時の個性を生み出すよう、可能な限り近接撮影ができるように設計されている。7本のフルフレームレンズの初期セットは、21mmから90mmまですべてT1.5で、また18mmと135mmの焦点距離のレンズも間もなく発売される予定。50mm T1.0レンズも用意されている。
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Leitz M 0.8シリーズの人気に基づいて構築されたLeitz HUGOレンズ(以下:HUGOレンズ)は、同じライカM光学系を使用しながら、既存のLeitzシネマトグラフィー用レンズと同等の新しいハウジング設計と製造品質を特徴としている。これらのレンズは、LPLマウントに加え、従来のシネ用フォーカススケールとアイリススケールの向き、270°回転可能な拡張フォーカススケール、大幅に向上した近接撮影能力などを備えている。全長2.7~4.4インチ(68~112mm)、重量1.78ポンド(約810g)とコンパクトで軽量なレンズだ。レンズマウントは、ライカMマウントとライカLマウントに交換可能。
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同社の他のシネレンズと同様に、HUGOシリーズも部品や交換用エレメントが容易に入手可能であり、レンズ技術者のトレーニングにより、信頼性が高く一貫した使用が長期間保証される。既存のM 0.8レンズは、将来的にHUGOレンズへのコンバージョンが可能。価格および入手方法は未定。
HUGOレンズは、ライカカメラ社(当時はエルンスト・ライツ社、ウェツラー)で働いていた、尊敬されるエンジニアのHugo Wehrenfenning氏にちなんで付けられた。同氏は、初期のMシリーズレンズの多くとともに、今日でも使用されている象徴的なライカM バヨネットマウントを作成した。
ライカMマウントは、27.8mmという浅いフランジの深さを特徴としている。そのフランジの深さが、小型・高速・高品質のレンズ設計の鍵となり、約70年にわたり、身軽に移動し、遠くへ行き、素早く撮影する必要のあるストリートカメラマン、戦場記者、冒険家たちの定番レンズとなっている。同社のHUGOレンズは、その精神を受け継ぎ、豊かな色彩、芸術的なフレア、丸みを帯びた像面など、Mレンズの象徴的なイメージを妥協のない品質、耐久性、柔軟性をもって動画の世界に届けている。
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