Blackmagic Designによると、映画、ミュージックビデオ、CMを手がける制作会社「Young One Studio」が、撮影にBlackmagic Designカメラ、ポストプロダクションワークフローにDaVinci Resolve Studioを使用しているという。

同社は2015年にオーストラリアのメルボルンでデモリール専門の制作会社として立ち上げられた。2018年にパートナーのマティ・ヤング氏とタマイア・バンタム氏が、CMおよびミュージックビデオへ業務を拡大するためにロサンゼルスに拠点を移した。立ち上げ初期においては、撮影のためにシネマカメラを購入することは金額面で全く不可能であったが、同じオーストラリアの企業であるBlackmagic Designのことを知ったことが大きな転機となったという。

ヤング氏:シネマカメラを買おうと思ったことはありませんでした。単純に採算が取れなかったからです。しかし、Blackmagic Designのことを知って、それは変わりました。センサーから得られるカメラのイメージは、この価格帯で肩を並べるものはありませんでした。

バンタム氏:費用効果が高く、美しい映像を得ることができる、信頼性の高い製品を求めていたのですが、Blackmagic製のカメラはその要件すべてを満たしていました。

同社は、設立当初からBlackmagic Designのカメラでコンテンツ制作を行なっており、最初のカメラとなったBlackmagic Pocket Cinema Camera 4Kは、Blackmagic RAWで収録できる機能を気に入り購入したという。

その後も、Pocket Cinema Camera 6KからPocket Cinema Camera 6K Pro、そしてBlackmagic URSA Mini Pro 4.6K G2、URSA Mini Pro 12Kデジタルフィルムカメラで撮影を行なってきた。

ヤング氏:自分のシネマカメラを所有することで、自分の思い通りの方法でリグを構築して、リグ組みしたままにしておけることが私にとって大きな利点となっています。カメラがどのように挙動するか完全に把握し、プリプロダクションから撮影、ポストプロダクションを通して、信頼できるイメージを得られるようにしたいんです。手の届きやすい価格のカメラブランドに統一して、すべての撮影を行うことで、大きな自信と柔軟性が得ることができています。

複数のカメラシステムを所有することで、制作における柔軟性が最大限に得られる。バンタム氏は現在、Pocket Cinema Camera 6K ProとURSA Mini Pro 12Kを最も頻繁に使用しているという。

バンタム氏:URSA Mini Pro 12Kでは極めて美しいイメージが得られ、Aカメラとして高い信頼を寄せています。Pocket Cinema Camera 6K Proは、ジンバルに取り付けるために軽量なカメラが必要な場合や、スタントカメラやBロール用のカメラが必要な場合に、URSA Mini Pro 12Kの補足として非常に上手く機能しています。また、Pocket Cinema Camera 6K Proはゲリラスタイルの撮影にも便利です。ハンドヘルド用にリグ組みでき、ロケ地で走り回って撮影するのに適しています。

ポストプロダクションでは、同社はそのカラーグレーディング能力の高さを評価し、バージョン15以来、DaVinci Resolve Studioを使用している。バンタム氏は、Resolveがポストプロダクションを扱う単一のソリューションとなることを期待していたと語る。

バンタム氏:弊社のプロセスを簡素化する素晴らしいソリューションとなりました。他の編集ソフトウェアを使用して、互いに上手く機能するように祈りながら作業する必要はありません。

ヤング氏:メディアのラウンドトリップは、好きではありませんでした。弊社の他の面と同様に、セットアップは簡潔で分かりやすいものが好きなんですが、Resolveはまさに私たちが求めているものを提供してくれています。

バンタム氏:弊社では、編集からカラーグレーディング、ミキシングからマスタリングまで、自分達でほぼすべてのポストプロダクションを行うので、すべての機能が一つにまとまっているResolveは、弊社のワークフローにおいて完璧な存在です。他の編集ソフトウェアは、複雑なメニューシステムやレイアウトを搭載しているように感じられます。DaVinci Resolveは非常にクリアで分かりやすく、スマートで新しい優れたデザインであると思います。