disguiseは、メジャーソフトウェア「r22」をリリースした。r22は、新機能としてインテリジェントなメディア配信、単一の大きなキャンバス、「TouchDesigner」との統合、空間キャリブレーション時間の改善などが追加された。
同リリースにより、ユーザーはdisguiseを利用したプロジェクトを拡張できる。メディア配信や空間キャリブレーションなどの手動プロセスにかかる時間を短縮するために開発されたr22は、コンテンツの解像度、制作セットアップ、メディアファイル管理を強化するための新機能を導入している。
新機能と改善点は以下の通り。
インテリジェントなメディア配信
各disguiseサーバー間で必要なビデオレイヤー内のメディアファイルのみを同期して配信することにより、手動でのメディアファイル配信の時間を短縮し、サーバースペースを最大限に活用できるように構築されている。
シングルラージキャンバス(SLC)
SLCは、複数のプロジェクターと組み合わせて使用する場合、複数のビデオフラグメントをシームレスに結合し、1つのビューとして出力する。これにより、ライブイベントの投影から没入型インスタレーションまで、映像の全体的な解像度に制限されることなく使用できる単一の巨大なキャンバスが作成される。
空間キャリブレーションの高速化
r22は、空間キャリブレーションを従来の半分以下の時間で完了でき、拡張現実ステージのセットアップ時間の短縮が可能だ。
また、r22では新しい主要なリアルタイムエンジンのサポートを追加し、プラットフォーム統合の能力を高めたという。disguiseとサードパーティレンダーエンジン間の双方向のデータ転送を可能にするdisguise独自の「RenderStream」インフラが、TouchDesignerの統合をサポートする。RenderStreamが新たに「Vulkan API」をサポートしたことにより実現した同統合により、ユーザーはTouchDesignerで開発したリアルタイム3Dシーンを変装ソフトに取り込み、最終プロジェクトに組み込むことが可能となった。
バージョンr22はdisguiseのWebページから無料でダウンロードでき([r22のダウンロード][r22のライセンス取得])、7つの言語で利用可能(日本語、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、韓国語、簡体字中国語)。
なお、すでにdisguiseまたはvxハードウェアのユーザーは、新しいリリースをダウンロードする前に、r22 を実行するために必要なOSのアップグレードに関する最新情報を必ず確認してほしいとしている。