株式会社オクタテックは、ハリウッド映画のVFXやフォトリアルなデジタルヒューマン作成に使用される顔の3Dスキャンを行うLumio3D社製「H3 Face Scanner」を2022年11月1日に販売する。希望小売価格は税込6,600,000円(スキャナ本体+操作アプリケーション、PC除く)。

南カリフォルニア大学ICTの「Light Stage」は、3.6mの球体ゲージの中に人が入り360°方向から照明ユニットを制御し、24台の一眼レフカメラによって3Dデータと肌テクスチャーを撮影する装置。Lumio3D社のH3 Face Scannerは、Light Stageに匹敵するスキャナー性能を持ちながら、卓上で使えるようにφ730mmの半球ドームに小型軽量化され、どこにでも持っていける可搬性を実現している。

製品特徴

(以下、プレスリリースより引用)

  • 半球ドームの中心に顔を向け16台のカメラで160枚の2D写真を0.2秒で撮影
  • 撮影された160枚の2D写真データをフォトグラメトリー演算することで顔の正確な3Dデータと8K×8K品質の肌テクスチャーを作成
  • 美容整形や簡単なアバターに使える3Dクォリティの高速モードではミドルクラスのPCで2-3分の処理時間で作成
  • 映画で使用できる高精細モードでは、±0.2mm以下の精度で顔の3Dデータ処理と肌テクスチャーを30分程度で作成
  • 3Dデータは簡単に受け渡しができる汎用フォーマット(OBJ/PLY/STL)出力
  • 肌テクスチャーは8K×8Kのpngデータで拡散照明のalbedoと通常照明のShadeを出力

製品仕様

カメラ台数 1800万画素 16台
3D画像解像度 6400万画素(8,192×8,192ドット)
3D変換エリア 180° 顔および首(右耳から左耳まで)
キャプチャ時間 0.2秒以下
連続キャプチャ時間 8fps 5秒
3Dスキャン精度 ±0.2mm
LED spectrum 460-680nm
出力フォーマット OBJ、PLY、STL、Texture(Shade/Diffuse alvedo)
Operating System Windows10/11
スキャナー外形・重量 W:730×H:730×D:500mm 10.2Kg
消費電力(PC除く) 1000wat
電源(PC除く) AC100 4A

なお、H3 Face Scannerは、2022年11月16日(水)~18日(金)に幕張メッセで開催される「Inter BEE 2022」のアストロデザインブース(ホール5/ブースNo.5301)とスパイスブース(ホール5/ブースNo.5111)にてデモ出展を行う。