ソニーZV1Fメイン写真

20mm単焦点レンズや1.0型CMOSセンサーを搭載

ソニーは、1型センサー搭載のVLOGCAMシリーズの新製品「ZV-1F」を2022年10月28日に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税込83,000円前後。

ZV-1Fは、簡単な操作で映える動画を撮影できるVlog撮影向けのデジタルカメラ。APS-Cセンサーとレンズ交換式一眼の「ZV-E10」、1.0型センサーの「ZV-1」に続く3機種目の発売で、簡単に映える映像や写真が撮れることを特徴としている。

ZV-E10 ZV-1 ZV-1F(新製品)
イメージセンサー APS-Cセンサー 1.0型センサー 1.0型センサー
型式 レンズ交換式 レンズ一体型 レンズ一体型
カメラ有効画素数 約2420万画素 約2100万画素 約2100万画素
搭載レンズタイプ ZEISSバリオ・ゾナーT*レンズ ZEISSテッサー T*レンズ
F値(開放) F1.8(ワイド端時) -2.8(テレ端時) F2.0
画角(35mm判相当)(静止画) 84°-34°(24-70mm) 94°(20mm)

VLOGCAMシリーズ初のクリエイティブルック搭載

広角の20mm単焦点レンズを搭載し、複数人の撮影でも背景を入れつつ自撮りを可能としている。有効約2010万画素のメモリー一体1.0型積層型CMOSイメージセンサーExmor RSを搭載し、レンズ開放F値は2.0。スマートフォンでは実現できない専用機ならではの滑らボケを特徴としている。

ソニーZV1F説明写真

肌を明るくきれいに撮影する「美肌効果」を搭載し、年齢や性別などに関係なく、人物の肌に効果をかけた描写が可能。動画と静止画それぞれに合わせて肌の色合いを最適化し、自撮り撮影でも被写体の肌をより印象的に写すことができるという。

逆光や薄暗い状況でも常に顔の明るさをキープする「顔優先AE」も搭載。瞳AF対応で、自動的に人物の瞳の検出に対応。コントラストAFを画面のほぼ全域に配置し、被写体の認識が可能だという。

ソニーZV1F説明写真
広角20mm単焦点レンズ搭載で、複数人数でも背景を入れて撮影が可能

手ブレ補正については、歩きながらの手持ち撮影に便利な動画専用の電子式手ブレ補正機能「アクティブモード」に対応。ボディ単体でも高い補正効果を得られ、安定した動画を撮影可能としている。

静止画や動画を思い通りの雰囲気に仕上げられる「クリエイティブルック」を搭載。これまでの画像の仕上がりを設定できる「クリエイティブスタイル」よりも、さらに印象的な映像の撮影のしやすさを特徴としている。

ソニーZV1F説明写真
ワイヤレスリモートコマンダー機能付シューティンググリップ「GP-VPT2BT」と組み合わせた様子

一瞬を記録するスローモーションと長時間の現象を短い時間に短縮して記録するクイックモーションを引き続き搭載。スローモーション撮影は5倍スローのなめらかな映像、ハイパーラプス撮影では60倍のスピード感ある映像を撮影可能。時間の流れを変えた撮影により、日常風景をより印象的に表現できるとしている。

音声機能は、これまでのモデル同様、高い集音性能を持つ指向性3カプセルマイクを搭載。屋外でも風切り音にかき消されることなく、主役の音声をクリアに録音できる。

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集音性能とノイズリダクションを3つのマイクカプセルで実現

ウインドノイズを大幅に低減可能なウインドスクリーンを付属。風の強い野外でもノイズを低減させ、話し手の声をはっきりと録音できるという。

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ウインドスクリーンを付属

初心者でも使いやすい簡単操作を実現

ZV-1Fは操作性も特徴だ。液晶画面上に表示されている操作アイコンから撮影が可能。さらに、下から上へのスワイプ操作でよく使う撮影設定メニューを簡単に呼び出すことができる。

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モニターに表示されている操作アイコンをタッチすることで、モード切り替えが可能

ZV-1Fは、単焦点のレンズ一体型だが、「全画素超解像ズーム」と「デジタルズーム」に対応している。タッチでズーム域の操作が可能で、1.0、1.5、2.0、4.0の倍率に加えて、T/Wアイコンの長押しでも操作できる。素早く画角を変えることを可能としている。

また、新しい機能として、動画時のセルフタイマー機能も搭載している。動画時に関しては3秒固定だが、少し離れた場所から動画撮影したい場合に便利な機能となっている。

これまでのモデルでも好評の「背景ボケ切り換え」と「商品レビュー用設定」を引き続き搭載。「背景ボケ切り換え」は、主役の人物が際立った印象的な映像を撮影可能で、周囲の街並や風景をクリアに見せたいときもボタンひとつで切り換えることができる。「商品レビュー用設定」は、顔から商品へ、商品から顔へのピント合わせがスムーズに行える。

重量は、約265gの小型軽量ボディで、ZV-1とほぼ同等のサイズ感を実現している。厳密にはシリーズ3モデル通して一番軽いモデルになっている。レコーディングランプや赤いフレーム表示、バリアングル液晶モニターを他のモデルと同等、搭載している。

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撮影した映像の使用したい部分にショットマークをつけることが可能。ショットマークの位置を中心にして、15秒、30秒、60秒だけを切り出して、スマートフォンに転送できる。ZV-1Fで撮影した動画の一部のみをスマートフォンへ転送したいというときに便利な機能だ。

撮影や投稿の楽しさを広げる機能を搭載

撮影や投稿の楽しさを広げる機能の搭載も特徴としている。USBケーブル1本で簡単にPCやスマートフォンに接続して、ライブ映像と周囲の音を配信可能。別売りのシューティンググリップ「GP-VPT2BT」を使えば、片手で手持ちの撮影ができて、撮影やズームなどのカメラ操作もグリップを握ったまま可能。三脚としても使えるので、両手を使って商品をレビューするときや被写体から離れて撮影するときに便利としている。

ZV-1Fは、コールドシューを搭載。ECM-G1などの外部マイクはマイクジャックとアクセサリーシューを使って装着が可能としている。

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環境に配慮した設計を実現

環境に配慮した設計も特徴で、ボディーの素材の一部に再生プラスチックの「SORPLAS」を使用。同梱アクセサリーのマイク用ウインドスクリーンの素材は再生ポリエステルのみで制作。従来の素材から再生材に置き換えるにあたり、音質性能や風防効果の性能、品質の観点でさまざまなテストを行い、性能を保ちながらも積極的に再生材に置き換えているという。