Blackmagic Designによると、YouTuberなどのインフルエンサーマーケティングを行うUUUM株式会社は、社内スタジオにATEM Constellation 8KおよびATEM Mini Extremeスイッチャー、Smart Videohubルーター、HyperDeck Extreme 8K HDRレコーダーなど多くのBlackmagic Design製品を導入しているという。
UUUM株式会社はインフルエンサーのマネジメントを軸として、企業プロモーション、イベント運営、ゲーム開発なども行う。映像制作業務を担う同社のクリエイティブグループは、コントロール室と8つのスタジオから成る映像制作スタジオ「RUUUM」で、ライブ配信や所属クリエイターの制作サポート、社内動画の制作など様々な映像を制作している。
同社クリエイティブグループ、チームリーダー/テクニカルディレクターの三輪智成氏は次のようにコメントしている。
三輪氏:このスタジオは所属UUUMクリエイターの方も使えるようになっていて、自分の機材を持ち込んで使ったり、使いたい機材があれば、弊社で貸し出して使っていただいたり、弊社のタイアップ動画に出演していただく場合は、私たちがセッティングからオペレーションまで全て対応します。
「RUUUM」の核となるコントロール室には、ATEM Constellation 8KスイッチャーとコントロールパネルのATEM 2M/E Advanced Panel 20、2台のSmart Videohub 40×40ルーター、収録・再生用のHyperDeck Extreme 8K HDRおよびHyperDeck Extreme Controller、配信とエンコード用のWeb Presenter4Kを導入。コントロール室で作成したテロップやグラフィックスなどを特定のスタジオに送出するのにUltraStudio 4K MiniやDeckLink 8K Proも使われている。
各スタジオにはカメラ出力の確認用にVideo Assist 7” 12G HDRが複数台使用されており、サブスイッチャーとしてATEM Mini Extreme ISOを使って、コントロール室のSmart Videohubに映像が送られるようになっている。Video AssistはクロスコンバーターとしてHDMIやSDIに変換するのにも使えるので、ゲームのキャプチャーの用途でも使用されている。Video Assistを使うことによりフレーム落ちなどがなく安定してキャプチャーできる点を三輪氏は評価する。
またBlackmagic Designは製品ラインナップが豊富なため、規模に合わせての拡張性があり、それらが導入しやすい価格に設定されている点も重要だったと三輪氏。
同社では、入力数が40系統もある点にメリットを感じ、Constellation 8Kありきでシステムの構想を考えたという。スタジオが複数あるため、コントロール室から一貫して配信できるようなシステムは組みつつも、各スタジオから個別に配信できるよう構築した。
ATEMスイッチャーのソフトウェアUIはどのモデルでも同一なため、スタッフへの教育観点としてATEM Miniシリーズを初めに使うことで配信に必要な機能の全体感を掴むことができるという。また、各スタジオからコントロール室のメインスイッチャーを遠隔操作できる点も便利だと三輪氏は話す。
三輪氏: ATEM Mini Extreme ISOはライブ配信業務以外にも、収録時に編集者がスイッチングをしておいて、そのデータをベースにDaVinci Resolve Studioで微調整するという使い方もしています。どうしても明日までに完成させないといけないような案件がある場合に重宝しています。ATEM Mini Extreme ISOに通して収録することでマルチカメラ撮影を1枚のSSDに一括収録ができるのも便利です。