パナソニック コネクト株式会社は、業務用ライブ映像制作・配信システム「IT/IPプラットフォームKAIROS(ケイロス)」の第二世代となるメインフレーム「Kairos Core 200(AT-KC200T)」、「Kairos Core 2000(AT-KC2000T)」2機種の開発を公表。Kairos Core200は2023年6月に、Kairos Core 2000は2023年度第2四半期に発売を予定している。
2020年9月に発売したKAIROS第一世代は、ソフトウェアによる自在の映像表現力と、IP接続によるリモートの運用性が評価され、国内・外の放送局や映像配信事業者に採用されてきた。近年、ライブ配信を含む映像制作需要が拡大しているなか、より大規模なライブで複雑な制作が可能かつ、将来のIT/IPインフラの進化にも対応できる、新しいKAIROS第二世代を開発する。
Kairos Core 200(AT-KC200T)
新しいミドルレンジクラスとなるKairos Core 200。現行の標準メインフレームKairos Core 100(AT-KC100T)から性能・機能の向上を実現した。AT-KC100Tからの変更点は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- 入出力数が増加(いずれもオプション装備時の最大数)
1080i/720p:64入力/40出力(AT-KC100Tは48入力/32出力)
1080p:32入力/20出力(AT-KC100Tは32入力/16出力)
4K:8入力/5出力(AT-KC100Tは8入力/4出力) - 映像処理パフォーマンスが50%アップ(AT-KC100T比)
- 内蔵ストレージ容量が大幅に増大 RAMプレーヤー1.3倍、クリッププレーヤーは5倍以上、静止画は9倍以上(AT-KC100T比)
- ST2022-7ネットワークリダンダンシーに対応、ネットワーク障害時の信頼性が向上
- 4RUの新シャーシは低速ファンで高いエアフローを実現し、静音で高い処理能力を発揮
Kairos Core 2000(AT-KC2000T)
KAIROSハイエンドタイプとなるKairos Core 2000。現行の高性能メインフレームKairos Core 1000(AT-KC1000T)から性能と機能が大幅に向上。AT-KC1000Tからの変更点は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- ×2倍の入出力数(KAIROSソフトウェアVer.2.0(2023年内予定)以降)
1080i/720p:128入力/80出力※(AT-KC1000Tは64入力/40出力)
1080p:64入力/40出力(AT-KC1000Tは32入力/20出力)
4K:16入力/10出力(AT-KC1000Tは8入力/5出力) - マルチビューワー出力が4出力に倍増(AT-KC1000Tは2出力)
- 映像処理パフォーマンスが30%アップ(AT-KC1000T比)
- 内蔵ストレージ容量が大幅に増大
RAMプレーヤーは1.5倍、クリッププレーヤーは5倍(AT-KC1000T比) - ST2022-7ネットワークリダンダンシーに対応、ネットワーク障害時の信頼性が向上
- 4RUの新シャーシは低速ファンで高いエアフローを実現し、静音で高い処理能力を発揮
※1080i/720p時のみ、128入力/80出力にはオプション装着が必要