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Blackmagic Designによると、中国最高の興行収入を記録した「1950 鋼の第7中隊」と、その続編である「1950 水門橋決戦」が、Beijing Shangtian Film and Mediaの張亘氏率いるカラリストチームにより、編集、グレーディング、VFX、オーディオポストプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolve StudioとDaVinci Resolve Advanced Panelを使用してグレーディングされたという。

チェン・カイコー、ツイ・ハーク、ダンテ・ラムの3氏が共同監督、共同プロデューサーを務め、ウー・ジン、イー・ヤンチェンシーらが出演する「1950 鋼の第7中隊」は、朝鮮戦争の最中に、長津湖で米軍と戦った中国人民志願軍のストーリー。続編では、アメリカ軍の退却路にある重要な橋、水門橋における中国人民志願軍の兵士たちの襲撃が描かれる。

張氏は、この2作以前にも、DaVinci Resolve Studioを使用して多くの人気中国映画のグレーディングを担当してきた。「八佰」、「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」、「僕はチャイナタウンの名探偵3」、「Hidden Man(英題)」、「烈火英雄 ~戦士達に贈る物語~」、「愛しの母国」などがその例である。

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「1950 鋼の第7中隊」のグレーディングは時間との戦いであった。同作の撮影は2021年5月に完了したが、この作品は当初は2021年の8月にリリースされる予定であった。

張氏は次のようにコメントしている。

張氏:ポスプロの最後の段階ということもあり、カラリストにはさらに短い時間しか残されていなかったんです。また、「1950 鋼の第7中隊」は複数の監督による作品で、異なるチームが様々なカメラを使って撮影していました。このため一番大きな課題は、それぞれの監督からの要望に応えつつ、厳しい時間制限の中で統一感のあるルックを作成することでした。

厳しいスケジュールの中ですべての作業を終わらせるためには、DaVinci Resolve Studioのコラボレーション機能が不可欠でした。複数のアーティストが同じタイムラインで同時に作業できるので、作業効率が大幅にアップしました。例えば、アシスタントが編集を調整している間に、カラリストが監督と一緒にカラーコレクションの作業を進めることができます。

張氏と彼のカラーコレクションチームは、それぞれが各監督のフッテージにグレーディングを施し、監督たちが結果に満足するよう全力を注いだ。その後、ストーリーに沿ってすべてのショットをまとめ、各シーンのカラーがマッチするよう、必要に応じて調整を加えた。

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続編では、ツイ・ハーク監督がほとんどの部分を担当したため、より簡単にルックを統一することができた。むしろ張氏の任務は、各ショットで監督が強調したいディテールを実現することであった。例えば、演技のニュアンスや、登場人物のプレッシャーなどを、監督の要望に応じて色を使って強調したという。

張氏:この良い例は、ポンプ室での戦いのシーンでしょう。ハーク監督はこのシーンにおける火のインパクトや、室内の灯りが消えている時は、雰囲気を出すためにシーンをもっと暗くしなければならないということを力説していました。

この2作では、DaVinci Resolve StudioのHDRツールが活躍したという。

張氏:タイムラインのカラースペースを設定した後、HDRツールを使って特定のゾーンを正確にコントロールできたので、1つのノードで、地面やスキントーンに影響を与えずに、空の濃度や色温度を調整できました。異なるエリア用にマットを作成せずにすんだので、時間を大幅に節約できました。

各VFXショットに複数のバージョンがあったので、クリップを異なるカラーに設定できるクリップの色分け機能も役立ちました。この機能により、様々なバージョンを簡単に特定・管理できます。

UWA Allianceが考案したHDR映像規格であるHDR VividのサポートがDaVinci Resolve Studio 18に追加された後、張氏はDaVinci Resolve Studioを使用して、「1950 鋼の第7中隊」や、その他の大ヒット中国映画のHDR Vividバージョンを作成している。

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