キヤノン、読売新聞東京本社、日本テレビ放送網は、野球観戦の新たな楽しみ方の創出を図ることを目的に、東京ドームにボリュメトリックビデオシステムの設置を発表した。
2023年3月31日にシーズン開幕を迎える、読売ジャイアンツの今季東京ドームで開催される全試合を対象に、ボリュメトリックビデオシステムによる撮影を行い、リプレイ・ハイライト映像としてテレビ中継などに活用するという。
ボリュメトリックビデオ技術は、選手や演者の動きを3次元データに変換することで、あらゆる方向から見た映像を鑑賞できるようにする技術。近年、スポーツやエンターテインメント分野を中心に活用の幅が広がっている。
キヤノンが開発したボリュメトリックビデオシステムの導入により、バッティングや走塁、華麗な守備連携など、あらゆるシーンのリプレイ映像を、360°自由なカメラワークで制作することが可能。まるでグラウンド内に入り込んだかのような選手目線の映像や、ファインプレーの瞬間に時間を止めて、上下左右自由に回り込むようなハイライト映像を作成するなど、通常のカメラでは撮影できない視点の映像を実現可能で、より分かりやすく、より楽しい野球中継の実現を目指すという。
今季東京ドームで開催されるジャイアンツのホーム戦全試合の中継番組などで活用し、野球の魅力や奥深さを余すことなく伝えていくとしている。