パナソニック コネクトは、大学の講義や企業のウェビナー、ライブイベントなどで、高品位な映像配信を円滑に行えるコンパクトライブスイッチャー「AV-HSW10」を開発発表した。2023年度第3四半期の発売を予定している。
AV-HSW10はコンパクトなボディに高い操作性、信頼性と、IPの搭載など昨今の映像制作のニーズに応える機能を備え、数多くの現場に採用されてきたAW-HS50の後継機としている。
B5サイズ相当の小型な筐体に、SDI、HDMI に加え、NDIやSRTなどIPの入出力を搭載しており、映像制作現場で広く活用されている伝送プロトコルに対応。IP対応のリモートカメラと組み合わせることで、シンプルなシステムでIPベースの映像制作を行うことができるという。
また、ストリーミングサービスへ直接動画をアップロードできるRTMPやWEB会議サービスと親和性の高いUSB Video Classに対応。現場規模やプラットフォームに合わせて柔軟にシステムを選択することができ、制作から配信までのワンマンオペレーションも可能としている。
放送品質の高画質映像を実現する10bit処理への対応をはじめ、ハイクオリティな映像制作に必要な機能を多数搭載。また、従来機種のAW-HS50の設計思想を踏襲しブラッシュアップすることで、高い操作性、堅牢性も実現。使いやすさにこだわった本体ボタンとT型フェーダー、オンスクリーンディスプレイ表示により、確実な操作が必要になるライブ運用でも安心して使用できるという。
さらに、ネットワーク経由でPCからの映像確認、スイッチングが可能なソフトウェアコントロールパネルへも対応予定。複数人で同時に作業できるため、現場業務の効率化を図ることが可能。教育現場のハイフレックス型授業や企業の存在感を高めるウェビナー、各種ライブイベントなど、映像制作・配信を必要とする様々な現場に、IPによる利便性と、高品質な映像品質を提供できるという。
なお本機は、2023年4月15日から4月19日まで米国・ラスベガスで開催される放送機器展示会「2023 NAB Show」の同社ブースにて展示予定。