Blackmagic Designは、ATEM Constellationシリーズの新しいUltra HDモデルである「ATEM 4 M/E Constellation 4K」を2023年6月に発売する。希望小売価格は税込1,288,000円。
ATEM Constellationスイッチャーシリーズは、コンパクトなラックマウントサイズにコントロールパネルを内蔵し、セットアップ時や緊急時にスイッチャーを操作が可能。大画面LCDが搭載されており、プログラム出力の確認や、スクリーンメニューでのスイッチャー設定の変更が可能。コンパクトで、移動型のライブプロダクションに最適としている。
背面には3G-SDIまたは12G-SDI入力、Aux出力、バランスオーディオ、コントロール用のイーサネット接続を搭載。最上位機種の4 M/Eシリーズは、シリアルコントロール用のRS-422、MADIデジタルオーディオの接続も搭載しているという。
ATEM Constellationスイッチャーシリーズは、ステージのあらゆる場所にカメラを設置して魅力的な映像を撮影可能で、コンサートや音楽フェスティバルに最適としている。ライブのスポーツイベントでも、多数の入力端子の恩恵を受けられ、DVEにより、あらゆるアクションをカバーするマルチレイヤー合成を作成可能。最速の番組制作といえば生放送だが、ATEM Constellationは内蔵グラフィックと多数のATEM Advanced Chroma Keyerを搭載しており、複雑なプログラム制作に必要な機能が揃っているという。
また、ATEM Constellationはプロ仕様の機能を備えているが、操作が簡単でボランティアスタッフでもすぐに習得でき、礼拝プログラムなどにも最適としている。
フロントパネルにコントロールパネルが内蔵されており、いつでもATEM Constellationのところへ行き、操作が可能。フロントパネルに内蔵されたコントロールボタンは、フルサイズのパネルに搭載されているのと同じプレミアム品質であるため、信頼性に優れているという。フロントパネルからは、キーヤー、メディア、フェード・トゥ・ブラックもコントロール可能。また、フロントパネルのLCDおよびメニューボタンでは、スイッチャーのほぼすべての操作にアクセスできるという。
ATEM Constellationシリーズは、完全に独立した出力を多数搭載している。各SDI出力は、あらゆるSDI入力や内部ソースを個別にルーティングできるため便利だという。これにより、ステージの画面やマスターレコーダー、配信プロセッサーなどに個別にフィードを送信できる。SDI出力を個別収録に使用することも可能で、その場合は再同期されタイムコードがマッチするスイッチャー入力が各デッキに送信される。全SDI出力は、プログラムオーディオ、RP-188タイムコード、SDIカメラコントロール、タリー、トークバックに対応しているという。
ライブ配信では、ATEM ConstellationのUSB-Cはウェブカメラのソースとして機能する。ATEM Constellationはライブプロダクションスイッチャーであるが、ソフトウェアはこれを一般的なウェブカムとして認識するのだ。つまり、あらゆるビデオソフトウェアと互換し、フル解像度の1080HD品質が得られる。
内蔵マルチビューは、複数のソースを単一のモニターでモニタリングできる機能だ。ATEM 4 M/E Constellationシリーズには、4つの独立したマルチビューが搭載されている。すべての外部SDI入力およびすべての内部ビデオソースをあらゆるビューにルーティング可能。マルチビューはすべて、完全にカスタマイズ可能で、それぞれ4、7、10、13、16のビューに設定できる。タリーボーダー、ソースのラベル、VUメーターを各ビューにオーバーレイとして追加することも可能。また、各ビューで赤と緑のタリーボーダーを確認できるため、オンエアになっているソースを把握できるという。
Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。
ATEM Constellationシリーズの4Kモデルを紹介できることを嬉しく思います。
昨年のNABで発表したATEM Constellation HDモデルは、人気製品となっています。それ以降、12G-SDI Ultra HDモデルを希望する声が多く寄せられました。HDライブプロダクションで使用でき、将来的にはUltra HDにも対応可能なモデルです。