ATOMOS、ProRes RAWプラグインの即時サポート発表メイン画像

ATOMOSは、Apple社のProRes RAWプラグインの即時サポートを発表した。同サポートは、カメラメーカーが独自のProRes RAW処理パイプラインを提供できるようにするもので、カメラ、センサー、レンズなどのユニークな特性の活用が可能になるという。

同プラグインの登場により、カメラメーカー各社は、自社のカメラが生み出す最高の品質とユニークなルックを引き出すProRes RAWプラグインを1つ作成することで、完全に機密性の高い方法で独自の処理を行うことができるという。

ProRes RAWは、事実上、カスタム処理のための導管となり、あらゆるカメラ、センサー、処理、レンズの組み合わせのユニークな特性をポストプロダクションに伝送し、Final Cut Proのほか、ノンリニアエディター(NLE)やカラーコレクションアプリケーションなど、ProRes RAW SDKのライセンスを取得している多くのサードパーティアプリケーションに対応する。

手順は簡単で、カメラメーカーのProRes RAWプラグインをインストールするだけで、Final Cut Proはサポートされているカメラの新しい拡張機能をすべて自動的に表示するという。ProRes RAWプラグインを使用すると、カスタムホワイトバランス、ノイズリダクション、デモザイク、レンズ歪み補正など、カメラ固有の調整が可能。

キヤノンは、カメラメーカーとして初めてProRes RAWプラグインを提供し、EOS R5、R5 C、R6 Mark IIの3機種でRAWをATOMOSのモニターレコーダーに出力が可能。ATOMOSは、これらのカメラのProRes RAWプラグインの完全サポートを、現行リリースファームウェア、Ninja V、Ninja V+、Shogun Connectで完全対応している。

ATOMOSは、カメラのRAW出力からSDIまたはHDMI経由でProRes RAWを記録する50機種以上のカメラに対応しており、新しい拡張メタデータ規格を記録するためのユニークな立場にあるという。

ATOMOSのCEOであるトレバー・エルボーン氏は、次のようにコメントしている。

エルボーン氏:ProRes RAWエコシステムのためのこの新機能は、ProRes RAWの記録に関する考え方を変えるものです。映像制作者は、ProRes RAWで撮影し、すぐにカメラ固有の処理を施すことも、標準的な処理を施すことも、個々のパラメーターを自分好みにカスタマイズすることもできるのです。ProRes RAWで撮影しない理由がありますか?

このProRes RAWの革新的なイノベーションを市場に送り出すために、Appleとキヤノンと協力することを非常に誇りに思います。そして今、私たちはProRes RAWでさらに大きな進歩を遂げようとしています。

ProRes RAWプラグインモデルは、macOSだけでなく、WindowsやLinuxでも動作するように設計されている。